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宵月楼-しょうげつろう-

あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。

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【冬色】
雲の白。吹雪がそのまま空に浮いたような輪郭のはっきりしない雲が空を覆っていく。青をすっかり塗りつぶせば、やがてゆっくりとその身を崩すように雪が舞い落ちてくる。雪を落とすにつれて、白は抜けて、やがて灰色ににじんで消える。

【書き出し/締め/一文】
今年はボクがサンタにゃ

クリスマスのケーキいりませんか?

そんなところが残酷な君


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【冬色】
橙色の実をたわわにつけた木が目に鮮やかで嬉しい。時に黄色に近く、時に赤に近く、色々な濃さで緑の枝についた、まんまるいそれはもしかしたら月の分身。

【ジャム屋】
ジャム屋は季節の果物をジャムにして売っている。その日、地響きに驚いて外に出ると、象が店の前にいた。降りてきたのは異国の姫。いくつかジャムを選んだ姫は嬉しそうに笑んで、高価な首飾りをジャム屋に渡すと象に乗って去っていった。後には白檀の微かな香りがたゆたっていた。

【言霊師の呟き】
欠片は拾った人のもの。それは種。それは魔法の最初の言葉。君が両手で包み込んで願えば、いろんな物語に育っていく。さあ、君はどういう風に育てる?

【書き出し/締め/一文】
あれが欲しいと駄々をこねる君に

君が見えないところまで

君の声が欲しい

本当は記録。
日付でまとめると中身が雑多になってしまいます。
どちらが読みやすいのかな。
そもそもブログはこういうのには向いていない気がしてきました(^^;;;)

いつも見に来てくれてありがとうございます。


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【冬色】
柊の緑。とげとげで、つやつやで、人を傷つけるくせに見て欲しい。本当はあの子を守りたいのに、言えないでまたとげとげしている。大丈夫。君のとげはきっとあの子を守るよ。君のあせない緑はきっとあの子に優しさを伝えるよ。

雪の白。でも僕の雪は不純物が多くて、君のように真っ白にはなれないんだ。いっそなにか別の色で染めてしまおうか、と思ってもそんな勇気もなくて、結局薄汚れたまま溶けてゆく雪の塊。

空の蒼。春よりも人を拒み、夏よりも淡く煙り、秋よりも低く地を包む。薄くはった氷のように、軽い音を立てて砕けてしまいそうな蒼穹。

目をひくは赤。雪被る椿。見つめられ染まる頬を冷気のせいと言い訳する少女。

【この書き出し/締め/一文いかがですか】
かわいそうなその娘はただ時を待つしかなかった

今朝起きたら翼が生えていたのです

「びりびりくるから近寄らにゃいで!」

「お試し」は消してしまいました。すいません。
この、枠線を入れる方法を覚えるためにアップしただけだったので。新しいことを覚えるのは(それがたいしたことじゃなくても)なかなか大変ですw


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ジャンル雑多なついのべを五つ。


季節が移り変わる度に、僕は君が知らない僕になっていく。
いつか君の知っている僕はすっかり埋もれてしまって、全然ちがう僕になってしまうんだろう。
消えてしまう訳じゃないけど、深いところに隠れてしまった僕は、もう探ったって見当たりはしないんだ。


カミサマのいる右目を持つ少年が恋をした。
カミサマは少年の恋を成就させようとする。
だが少年の恋の相手はカミサマを否定する少女。
少年はカミサマを追い出した。
それが少女の左目にいるアクマの策略とも気付かずに。
そしてまた、行き場をなくしたカミサマが消える。


ストロベリームーンに祈ったら、苺みたいな甘酸っぱいそわそわが、君の心を支配する。
僕と紅い月の下、でたらめなダンスを踊りませんか?
月が沈んだら夜に紛れて、はじめてのキスをしませんか?


走馬灯は見損ねたな。
俺は抜けるような青空を見上げた。
いつだって、紙一重で生き残る。
さしたる手柄もないくせに、死に損なう。
だが。
「生きているか!?」
顔を覗き込む幼馴染みに笑って見せると、奴は嬉し涙を流した。
生きていてもいいと、許された気がした。


はい、あげる。
手渡されたのは、小さな光る小瓶。
中にはなにやらふわふわとしたものが浮いているように見える。
それは人の心を喰うの。特に大好物なのは・・・。
彼女の声は頭の中を素通りして、僕の中には残らない。
それでもわかってしまった。
これに喰わせるのは君への恋心だね?


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テーマなしの欠片を五つ。


わすれて、思い出して、もう一度わすれて。繰り返す螺旋。流されるままの記憶。今度目が覚めたとき、僕は君を覚えていられるだろうか。それが怖くて僕は決意する。覚えていられるうちに君を永遠にしよう。微笑む君を抱き締める。冷たい刃が人肌に温まり煙る。そして。


かぼちゃの馬車に乗りきれない。どこで聞き付けたのか、中は継母と姉たちでもういっぱい。馬車の前でため息をつくシンデレラに、ネズミの馬が目配せをした。「そうね」微笑んで、馬車からはずした馬にまたがる。ドレスを翻してシンデレラは城を目指した。

たった一人でステップ踏んで月光浴びる十三夜


うさぎを作る。花うさぎ。雨うさぎ。ロボうさぎ。雲うさぎは空に飛んでいく。雪うさぎは冷蔵庫に飛び込んだ。月うさぎは満月に帰り、風うさぎはどこかへ旅立った。僕の手元に残ったのは、動かないぬいぐるみうさぎだけ。喋らぬ君を抱き締める。


月の綺麗な夜は、刀を抜かないことにしている。罪を照らし出されると怯えるわけではなく、ただ散る深紅が白い月には似合わぬと思うからにすぎない。しかし、己が斬られるのならば月夜がいいと思う。最期に見るものは、あれほどに美しいものがいい。その為にも、月夜は血で汚さぬ。


この前の鳥使いの話。
おかずがカラアゲだとコメントをいただきましたが、あのあと、私もカラアゲを食べてます。むしろ、鳥が無かったら生きられません(^^;;;)

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HN:
宵月楼 店主
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自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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