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宵月楼-しょうげつろう-

あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。

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ジャンル雑多なついのべを五つ。


季節が移り変わる度に、僕は君が知らない僕になっていく。
いつか君の知っている僕はすっかり埋もれてしまって、全然ちがう僕になってしまうんだろう。
消えてしまう訳じゃないけど、深いところに隠れてしまった僕は、もう探ったって見当たりはしないんだ。


カミサマのいる右目を持つ少年が恋をした。
カミサマは少年の恋を成就させようとする。
だが少年の恋の相手はカミサマを否定する少女。
少年はカミサマを追い出した。
それが少女の左目にいるアクマの策略とも気付かずに。
そしてまた、行き場をなくしたカミサマが消える。


ストロベリームーンに祈ったら、苺みたいな甘酸っぱいそわそわが、君の心を支配する。
僕と紅い月の下、でたらめなダンスを踊りませんか?
月が沈んだら夜に紛れて、はじめてのキスをしませんか?


走馬灯は見損ねたな。
俺は抜けるような青空を見上げた。
いつだって、紙一重で生き残る。
さしたる手柄もないくせに、死に損なう。
だが。
「生きているか!?」
顔を覗き込む幼馴染みに笑って見せると、奴は嬉し涙を流した。
生きていてもいいと、許された気がした。


はい、あげる。
手渡されたのは、小さな光る小瓶。
中にはなにやらふわふわとしたものが浮いているように見える。
それは人の心を喰うの。特に大好物なのは・・・。
彼女の声は頭の中を素通りして、僕の中には残らない。
それでもわかってしまった。
これに喰わせるのは君への恋心だね?


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秋から冬へ HOME あやかしもの、いくつか

HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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