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宵月楼-しょうげつろう-

あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。

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年に一度の逢瀬。
幼い頃引き離された僕たちにとって唯一互いを確認できる場所。
星祭りの巫女として人々の前で舞う彼女は、この時しか社の外へ出ない。
だから今夜しかない。
僕は舞台に駆け上がる。
「僕にさらわれてください」
「はい」
迷いのない返事に僕は笑って彼女を抱き上げた。

【twnovel】

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激しい風がつれてきた夏はまるで何かに復讐するようにあらゆる冷えたものを溶かしていく。
僕らの関係もそうなのか。
急に肩の力が抜けて笑いあう僕らに、夏が顎をツンとあげて言い放った。
「あたしが溶かせるくらいの冷え方じゃ大したことないじゃない。意地はってバカみたい」

【twnovel/夏】

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作り物の人間を箱庭に配置する。
少年を一人。
少女を一人。
ここだけが彼らの世界。
互いだけが唯一の相手。
だけど彼らは互いを見ない。
少女は家に籠り、少年は壁を越えて箱庭から消えた。
「やはり閉じ込めてはおけないのね」
あなたはここには戻ってこないと、知っていたのに。

【twnovel】

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ユメ ニゲタ。
シキュウ ホカク モトム。
ツキノカゲ ホシノナカ ヤネノウエ?
ミツケテクレタラ コンペイトウ アゲマス。

【twnovel】

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じゃあ、この猫の体に入っているのは誰なんだろう。
「お前、知りたくてたまんねえって顔してるぞ」
「そりゃあ、興味はありますよ。でも、聞いちゃいけないんでしょう?」
「いや、別にいいんだ。禁じているのは自分で自分を定義することだからな」
 先生はそう言うと、頭をがりがりとかいた。

【twnovel/妖草紙
絡繰猫


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HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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