宵月楼-しょうげつろう-
あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。
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【980】 雨が好きになる
雨の音を聞きながら紅茶タイム。ゆっくりお昼寝。新品の傘と長靴でお出かけ。雨上がりの虹探し。気になる人と雨宿り。雨を好きになりそうなシチュエーションを並べて雨も悪くないよって笑う君に免じて、嫌な顔をするのはやめようかなと思ってる雨の午後。
【981】 今、やらなきゃ
仲直りができるんなら、した方がいいよ。じゃないと後悔することになる。聞こえてきた声に僕は顔をあげた。目を凝らすと目の前に透き通る人影。彼は寂しげに笑う。取り返しがつかなくなる前に君は。声にならない声に背中を押されて僕は駆け出した。
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雨の音を聞きながら紅茶タイム。ゆっくりお昼寝。新品の傘と長靴でお出かけ。雨上がりの虹探し。気になる人と雨宿り。雨を好きになりそうなシチュエーションを並べて雨も悪くないよって笑う君に免じて、嫌な顔をするのはやめようかなと思ってる雨の午後。
【981】 今、やらなきゃ
仲直りができるんなら、した方がいいよ。じゃないと後悔することになる。聞こえてきた声に僕は顔をあげた。目を凝らすと目の前に透き通る人影。彼は寂しげに笑う。取り返しがつかなくなる前に君は。声にならない声に背中を押されて僕は駆け出した。
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【974】 少しずつ
「今、僕の手の中に何が入ってると思う?」そういうと君は首をかしげて僕を見た。次に僕の握りこぶしに鼻を近づけ匂いをかぐと、嬉しそうに「にゃあ」と鳴く。あたり。君のおやつだよ。広げた手に乗っているおやつを食べる君。少しずつ仲良くなっている野良猫の君。
お題:今日の書き出し/締めの一文 【 今、僕の手の中に何が入ってると思う? 】 http://t.co/wVERH6Vd
【975】 言霊使いの選択
揺らぐ、世界。揺らぐ、心。揺らぐな。その声が世界を壊す。自分に言い聞かせ言霊使いは心を殺す。世界を壊すぐらいなら、自分一人何ほどの犠牲であろうかと。しかし抱き締める腕を知ってしまえば、囁く声を望んでしまえば、もう止められない。涙を流し、世界と滅ぶ。
【976】 異国間格闘技戦
開けっ放しの窓からラーメンが飛び込んできた。とっさに丼をつかんで流れるような動作でテーブルへ。「危ねえだろっ!」「ふはははは!良く受け止めたアルな」次に飛び込んできたのは変な中国人。「さあ、戦うアル」異国間格闘技日本代表も楽じゃないよ。
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【977】 恋人は機械人形
「修理・返品のご相談は弊社コールセンターまで」恋人がそれしか言わなくなって、数日経った。動くのが不思議なほど旧式の機械人形だから、きっと廃棄されてしまう。でも僕は君がいい。君じゃなきゃダメなんだ。だから僕が治してあげる。一生かけても。
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「今、僕の手の中に何が入ってると思う?」そういうと君は首をかしげて僕を見た。次に僕の握りこぶしに鼻を近づけ匂いをかぐと、嬉しそうに「にゃあ」と鳴く。あたり。君のおやつだよ。広げた手に乗っているおやつを食べる君。少しずつ仲良くなっている野良猫の君。
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【975】 言霊使いの選択
揺らぐ、世界。揺らぐ、心。揺らぐな。その声が世界を壊す。自分に言い聞かせ言霊使いは心を殺す。世界を壊すぐらいなら、自分一人何ほどの犠牲であろうかと。しかし抱き締める腕を知ってしまえば、囁く声を望んでしまえば、もう止められない。涙を流し、世界と滅ぶ。
【976】 異国間格闘技戦
開けっ放しの窓からラーメンが飛び込んできた。とっさに丼をつかんで流れるような動作でテーブルへ。「危ねえだろっ!」「ふはははは!良く受け止めたアルな」次に飛び込んできたのは変な中国人。「さあ、戦うアル」異国間格闘技日本代表も楽じゃないよ。
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【977】 恋人は機械人形
「修理・返品のご相談は弊社コールセンターまで」恋人がそれしか言わなくなって、数日経った。動くのが不思議なほど旧式の機械人形だから、きっと廃棄されてしまう。でも僕は君がいい。君じゃなきゃダメなんだ。だから僕が治してあげる。一生かけても。
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【963】
猫寄せの十蔵は、今日も山奥の一軒家の縁側で猫の話を聞いている。猫たちが集めてきた情報は、意外と高く売れるのだ。それ故に情報屋として猫たちを養える。だが、端から見れば猫と戯れているのどかな光景にしか見えないのだが。
設定:人里離れた山奥の中で多くの猫を飼っているとされる男。彼には猫を引き寄せたり、操ったりする力があるとされ、猫を使役し町の情勢を知ることもあるという。
【964】
十蔵じいさんが猫寄せの十蔵と呼ばれてる理由?見たらわかるじゃん。あのじいさん、猫に異常に好かれるんだよ。ほら、いつも十匹くらいそばにいる。家にはもっといるんだ。そう言えば、ずっとじいさんの姿のままな気がするけど、まさか、猫又?
設定:町に住む110歳のおじいさんの異名。本名時田十蔵。十蔵じいさは、町のはずれにある木造一階建てのおうちでたくさんの猫に囲まれて暮らしている。野良だったり飼い猫だったりいろいろな猫が十蔵爺さんの元にやってくるため、その名が付いた。
設定:かつて北条家に仕えた風魔の忍。噂では猫の血が混じっていると言われ、ありとあらゆる猫が彼の手となり足となって働くという。
北条家没落後は単独で豊臣秀吉を狙っているらしいが……
設定をつけようという遊びで、二つ設定をいただいたので関連付けて二つ。
どういう設定が来るかわからないので、楽しいです。
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猫寄せの十蔵は、今日も山奥の一軒家の縁側で猫の話を聞いている。猫たちが集めてきた情報は、意外と高く売れるのだ。それ故に情報屋として猫たちを養える。だが、端から見れば猫と戯れているのどかな光景にしか見えないのだが。
設定:人里離れた山奥の中で多くの猫を飼っているとされる男。彼には猫を引き寄せたり、操ったりする力があるとされ、猫を使役し町の情勢を知ることもあるという。
【964】
十蔵じいさんが猫寄せの十蔵と呼ばれてる理由?見たらわかるじゃん。あのじいさん、猫に異常に好かれるんだよ。ほら、いつも十匹くらいそばにいる。家にはもっといるんだ。そう言えば、ずっとじいさんの姿のままな気がするけど、まさか、猫又?
設定:町に住む110歳のおじいさんの異名。本名時田十蔵。十蔵じいさは、町のはずれにある木造一階建てのおうちでたくさんの猫に囲まれて暮らしている。野良だったり飼い猫だったりいろいろな猫が十蔵爺さんの元にやってくるため、その名が付いた。
設定:かつて北条家に仕えた風魔の忍。噂では猫の血が混じっていると言われ、ありとあらゆる猫が彼の手となり足となって働くという。
北条家没落後は単独で豊臣秀吉を狙っているらしいが……
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【953】 再訪
「城下町はやはり活気が違う」
浪人は町のにぎわいに思わず呟いた。
藩を抜け、長旅をしてきたせいで足袋は穴が開き、着物は薄汚れていたが、やっとたどり着いた喜びに笑みがこぼれる。
「師匠はお元気だろうか」
そして師匠の娘さんは。
五年ぶりの再開に胸が高鳴った。
お題:浪人、足袋、城下町
【954】 うさぎさん
「ねえ、届かない」
幼い彼女は月に手を伸ばし、口を尖らす。
「月が欲しいの?」
「ちがう。うさぎさん、一人はかわいそう」
首を振って指差す月には、兎が一羽。
耳を揺らしてひょこんと跳んだ。
お題:しゆうさんのイラストにお話をつける試み
【955】 野良猫
僕はもう誰の特別にもならないと心に決めた。
だからどこにも属さない。
少しのふれあいくらいなら付き合ってあげてもいいけど、誰かの特別になって、誰かが僕の特別になったら、別れた時に死ぬほど悲しいから。
だから僕は野良猫として生きる。
もう誰にも飼われない。
お題:今日の書き出し/締めの一文 【 僕はもう誰の特別にもならないと心に決めた 】 http://t.co/xa0YiAVQ
【956】 おしゃべりな尻尾
君はかまってもいいし、かまわなくてもいい。いいんだよ、別にね。ほら、忙しいだろうし、そんなの君の自由じゃん?でもね、構ってくれたら嬉しいなあ・・・。背中を向けた猫の尻尾が、僕はここにいますよ、と言うようにぱたんぱたんと揺れた。
【957】 ロールケーキの日
薄く焼いた生地に生クリームとフルーツを。くるりと丸くしたらついぎゅっと押さえたくなるけど(だって巻き寿司のすのこ使っちゃってるし)、それはこらえてそっとね。お皿にのせて、さあどうぞ。全部食べていいよ。君のためのロールケーキだもん。ねえ、おいしい?
お題:ロールケーキの日
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「城下町はやはり活気が違う」
浪人は町のにぎわいに思わず呟いた。
藩を抜け、長旅をしてきたせいで足袋は穴が開き、着物は薄汚れていたが、やっとたどり着いた喜びに笑みがこぼれる。
「師匠はお元気だろうか」
そして師匠の娘さんは。
五年ぶりの再開に胸が高鳴った。
お題:浪人、足袋、城下町
【954】 うさぎさん
「ねえ、届かない」
幼い彼女は月に手を伸ばし、口を尖らす。
「月が欲しいの?」
「ちがう。うさぎさん、一人はかわいそう」
首を振って指差す月には、兎が一羽。
耳を揺らしてひょこんと跳んだ。
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【955】 野良猫
僕はもう誰の特別にもならないと心に決めた。
だからどこにも属さない。
少しのふれあいくらいなら付き合ってあげてもいいけど、誰かの特別になって、誰かが僕の特別になったら、別れた時に死ぬほど悲しいから。
だから僕は野良猫として生きる。
もう誰にも飼われない。
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【956】 おしゃべりな尻尾
君はかまってもいいし、かまわなくてもいい。いいんだよ、別にね。ほら、忙しいだろうし、そんなの君の自由じゃん?でもね、構ってくれたら嬉しいなあ・・・。背中を向けた猫の尻尾が、僕はここにいますよ、と言うようにぱたんぱたんと揺れた。
【957】 ロールケーキの日
薄く焼いた生地に生クリームとフルーツを。くるりと丸くしたらついぎゅっと押さえたくなるけど(だって巻き寿司のすのこ使っちゃってるし)、それはこらえてそっとね。お皿にのせて、さあどうぞ。全部食べていいよ。君のためのロールケーキだもん。ねえ、おいしい?
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【934】 丘で聞く
丘に吹く少し涼しい風があなたの髪をなびかせる様が綺麗で、返事は聞いていなかった。でもたぶん、返事は期待していなかったんだと思う。だからその後はもう何も言わずそっと隣に立って手を握った。握り返す温もりに少しだけ微笑んで、二人で上を見上げて風の音を聞く。
二文字しりとり【おか】→【きく】
【935】 紫陽花
紫陽花が微笑んで空を見上げます。雨の日は私がお日様の代わりにみんなを見守りましょう。薄紅、紫、青、緑。柔らかな色で灰色の町に色を添えましょう。だからみんなが嫌な顔すると拗ねずに降らせていいのです。夏になったらきっとあなたに感謝するわ。ね、雨師様?
お題:六月
【936】 あなたにあげる
とっておきの笑顔とお菓子よりも甘い言葉、そしてあなたが欲しがっていた「僕」をあなたにあげましょう。幸せに浸りきって、ゆっくり溺れてくれますか?沈むあなたの手をほどいたら、どんな顔を見せてくれるでしょう。ああ、楽しみですよ、世界で一番嫌いなあなた。
お題:今日の書き出し/締めの一文 【 とっておきの笑顔とお菓子よりも甘い言葉、そして 】 http://t.co/xa0YiAVQ
【937】 魔女見習い
ラリラルラレラ。意味の無い歌を歌って君が歩く。エプロンいっぱいのハーブを抱えて、不思議な匂いを振りまきながら。魔女見習いが楽しくて仕方ないんだと語る君がそっと呪文を囁いて、花を一本僕に差し出す。それは恋を閉じ込めた甘酸っぱい香りのカミルレ。
お題:二文字しりとり【らり】~【るれ】
【938】 おかえり
見知らぬ野良猫が僕を出迎えた。「なんだ、お前」ちょこんと座っているそいつはまるで自分の家にいるように当然の顔をしている。顎の下をくすぐると嬉しそうにのどを鳴らす。「仕方ないな」戸を開けた僕に、野良猫はお帰りというようににゃあと鳴いた。
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【935】 紫陽花
紫陽花が微笑んで空を見上げます。雨の日は私がお日様の代わりにみんなを見守りましょう。薄紅、紫、青、緑。柔らかな色で灰色の町に色を添えましょう。だからみんなが嫌な顔すると拗ねずに降らせていいのです。夏になったらきっとあなたに感謝するわ。ね、雨師様?
お題:六月
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とっておきの笑顔とお菓子よりも甘い言葉、そしてあなたが欲しがっていた「僕」をあなたにあげましょう。幸せに浸りきって、ゆっくり溺れてくれますか?沈むあなたの手をほどいたら、どんな顔を見せてくれるでしょう。ああ、楽しみですよ、世界で一番嫌いなあなた。
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【937】 魔女見習い
ラリラルラレラ。意味の無い歌を歌って君が歩く。エプロンいっぱいのハーブを抱えて、不思議な匂いを振りまきながら。魔女見習いが楽しくて仕方ないんだと語る君がそっと呪文を囁いて、花を一本僕に差し出す。それは恋を閉じ込めた甘酸っぱい香りのカミルレ。
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【938】 おかえり
見知らぬ野良猫が僕を出迎えた。「なんだ、お前」ちょこんと座っているそいつはまるで自分の家にいるように当然の顔をしている。顎の下をくすぐると嬉しそうにのどを鳴らす。「仕方ないな」戸を開けた僕に、野良猫はお帰りというようににゃあと鳴いた。
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HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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