宵月楼-しょうげつろう-
あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。
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【844】 瓶の中
僕は気づいていなかったんだ。僕が居たのは透明な瓶の中だってことに。世界は目の前に広がっていたし、なにも遮るものはないように見えた。でも、君に向かって伸ばした手は、ガラスの壁に阻まれて。痛みと冷たい感触だけが指に残って、狭い世界の中で僕は孤独を思い知らされた。
【845】 わがまま
君には、君を好きな人も、君が悩んだら心底心配する人も、僕よりも優しい言葉を言える人も、仲間と呼べる人も、親友も、君の作り出すものが好きな人も、会って涙をぬぐってくれる人も居るんだから、僕なんて要らないんだよね。ごめん。寂しがってほしいなんてわがまま言って。
【846】 ありがとう
いつか君が忘れた頃に、別人のふりをして一言二言会話して、他人行儀にありがとうございますって、微笑みと一緒にそれだけ伝えて消えていきたい。たぶん、それは僕が君に伝え損ねた唯一の言葉だから。
【847】 風になる
いつのまにか僕が薄く薄く透明になって、君から見えなくなっても、僕を探さないで下さい。透明な僕はいつか風に溶け込んで、思考も痛みも涙も声も、すべてなかったことのように、ただきれいな花びらを君の元へ運ぶ風になって、君の笑顔を見ていたいと思います。
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僕は気づいていなかったんだ。僕が居たのは透明な瓶の中だってことに。世界は目の前に広がっていたし、なにも遮るものはないように見えた。でも、君に向かって伸ばした手は、ガラスの壁に阻まれて。痛みと冷たい感触だけが指に残って、狭い世界の中で僕は孤独を思い知らされた。
【845】 わがまま
君には、君を好きな人も、君が悩んだら心底心配する人も、僕よりも優しい言葉を言える人も、仲間と呼べる人も、親友も、君の作り出すものが好きな人も、会って涙をぬぐってくれる人も居るんだから、僕なんて要らないんだよね。ごめん。寂しがってほしいなんてわがまま言って。
【846】 ありがとう
いつか君が忘れた頃に、別人のふりをして一言二言会話して、他人行儀にありがとうございますって、微笑みと一緒にそれだけ伝えて消えていきたい。たぶん、それは僕が君に伝え損ねた唯一の言葉だから。
【847】 風になる
いつのまにか僕が薄く薄く透明になって、君から見えなくなっても、僕を探さないで下さい。透明な僕はいつか風に溶け込んで、思考も痛みも涙も声も、すべてなかったことのように、ただきれいな花びらを君の元へ運ぶ風になって、君の笑顔を見ていたいと思います。
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HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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