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宵月楼-しょうげつろう-

あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。

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いろんなことが起こって、それにあたふたして、気付けば一つ書くのがやっとでした。
少しヤラレているので、書いても暗くなるのはいやだな、という気持ちもあって、筆が、というか、キーボードを叩く手が進みません。
ちょっとずつついのべやりつつ、ちょっと書きたい文章があるのでそれを構築していこうかな。


【80】

そこは大人が「入っちゃダメ」って言う使ってないビルで、でも、僕らには格好の遊び場。
学校帰りにこっそり集まる秘密基地。
工事用の仕切りの向こうで足音がしたら、手をつないで動きを止めて、息を殺して大人が行き過ぎるのを待つ。
なんだか、スパイみたいだね。

お題:
「夕方の廃ビル」で登場人物が「手を繋ぐ」、「足音」という単語を使ったお話を考えて下さい。


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【78】

早朝、朝練が始まる前のグラウンドで柔軟をしていた貴方が、遠くから見てた私を見つけて笑いかける。
それだけで心臓が跳ねる。
いつも距離は縮まらない。
苦しいほどのときめきと吐息に、きっと気づかないんだよね。
少し悔しいな、と思いながら、手を振ってみせた。
 
お題:
「早朝のグラウンド」で登場人物が「ときめく」、「吐息」という単語を使ったお話を考えて下さい。

こんな女の子視点の恋愛風味は実は苦手です(^^;;;)。


【79】

人の縁は一期一会。
そのひとつひとつが、貴石(奇跡)の如き我が宝。
しかし、【来る者は拒まず、去る者は追わぬ】のが理想と心に言い聞かす。
それを達観できぬのは、ひとえに己の未熟さの故。
いっそ記憶すら断ち切る白刃があれば、迷わず切り捨て終いにしているだろうか。
たとえ、それが卑怯な逃げだとしても。

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【76】

「羊の目ってホントに三日月の形なんだね」
触れ合い動物園と言われる一角で、彼女は変なことに感心しながらウサギの耳をくすぐった。
動物を引き寄せる特異体質。
柔らかな日を浴びて、彼女はさながらソロモン王のように動物たちに囲まれて微笑んでいた。

お題:
「昼の動物園」で登場人物が「くすぐる」、「月」という単語を使ったお話を考えて下さい。

 
【77】

芝生に座り込んだ俺の肩に、彼女の頭が預けられる。
すぐに寝入ってしまった彼女を見ていると、俺まで眠気が襲ってきた。
穏やかすぎて気が緩み、気づけば本性の犬の姿に戻っていた俺の頭を、目覚めた彼女は驚きもせず優しく抱き寄せ、「お昼寝、気持ちよかったね」と囁いた。

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【72】

胡蝶のような着物の裾が ひらりはらりと夜に舞う
かんざししゃらりと金粉を降らせ 華の香りが身を包む 
妖しく笑んで届かぬ距離で 白きその手が手招きしても 
童のように追うてはならぬ 気付けば戻れぬ闇の中

【73】

雨粒がひとつ、ふたつ。
ひどくなるわけでもなく、緩慢にみっつ、よっつ。
どうせなら前も見えぬほど激しく降ればいいのに。
止めようもない僕の涙がわからぬほど。
だけど、雨雲がそんな願いを聞くわけもなく、涙のような雫を僕の頬にいつつ、むっつ。
空を仰いで受け止め続けた午後。

【74】

平日昼間のゲームセンターだなんて、人も少ないし好きにしてくれって言ってるようなもんじゃない?
そう言っても彼女はきょとんとして、お菓子を取るゲームなんかいじって、僕を見上げて「チョコレートが欲しいな」だって。
はいはい、仰せのままに。お姫様

お題:
「昼のゲームセンター」で登場人物が「好きにする」、「チョコレート」という単語を使ったお話を考えて下さい。


【75】

開いた玉手箱は、ふたをして、紐をかけて、穴を掘って埋めて、なかったことに。
たぶん、埋めた場所にしょっちゅう足を取られて転ぶんだけど。

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【68】

例えば自分の存在が、中間から正の方向で認識されていればいいけど、負の方向だった場合の可能性が目の前をちらついて、一歩が踏み出せない。
自ら地雷を踏みたくはない過剰な自己防衛と現実逃避。
言い訳と言う名の壁を自分の周りに作っては、正当化を上塗りする生産性のない心。
 

【69】

映画館は平日の昼間のせいか、僕以外誰もいなかった。
名前も知らない映画だったけど、スクリーンに映った人魚の瞳が寂しそうに僕を見た瞬間、僕には彼女しか見えなくなった。
差しのべられた手をとると、冷たい水が僕を包む。

そして、客席には誰も居なくなった。

お題:
「昼の映画館」で登場人物が「寂しがる」、「水」という単語を使ったお話を考えて下さい。


【70】

永遠に続くと思われた足踏みが、小さいけど確実に前に進む一歩に変わる。
手を引いてくれた。
背中を押してくれた。
大丈夫だと言ってくれた。
手を伸ばしたいと思わせてくれた。
こんなにいくつもの声が、僕を励ましてくれるなんて。
ありがとう。
やっと僕は一歩踏み出した。
 
【71】

相手に対する自分の価値とか、ほんとはどうでもいいんだ。
ただ、あの人と友達でいたかったんだ。
でも、その優しさをいつもうまく受け取れなかったのは、自分だから。
ごめんなさいとか、ありがとうとか、渦巻いてる言葉が体の中で一杯になるから、今だけ涙で流していいかな・・・。

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HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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