宵月楼－しょうげつろう－

なんだか、カウンターがうまく動いてない気がするんですが、どうなんでしょうね。
誰も来てないって言えばそれまでなんだけど（＾＾；；；）。
とりあえず特に気にする必要もないかなと思って、バリア外してみました。
あまり動かないようなら、ブログを引っ越すかも。
ちょっと様子見します。

【47】

はあ、痛みはひどいですか？
そうですか。
長く続いていますか？
先日から。
なるほど。
原因はわかっているんですね？
どうしようもなくなって、こちらに来た、と。
ええ、なんとかなりますが、副作用はご承知ですか？【無感動】です。
なんたって「ココロ」を摘出してしまうんですからね。

【48】

いつか、縁が繋がって繋がって、連絡を取らなくても君が見てくれるといいな、と思う。
反応も感想も受け取れないけど、あの時みたいに好きな文章を書く人だなあと思っていてくれたらいいな、と思う。

【49】

畳の上にもらってきた向日葵が投げ出されている。
かなかなとヒグラシが鳴く夕暮れに、寝転んだ影が長く伸びる。
昼寝をしているうちに太陽が逃げちゃうよ。
前足でほっぺたをふにふにと踏んだら、寝返りをうった君に下敷きにされたから、思い切りひっかいてやった。

お題：
「夕方の畳の上」で登場人物が「逃げる」、「向日葵」という単語を使ったお話を考えて下さい。

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【44】

それでも僕は、日々、物語を紡ぐ。
溢れる言葉に命を宿しては、そっと窓から外へ放つ。
飛んでいけ、どこまでも。
僕の代わりに、どこまでも。

【45】

深夜の人間がいない動物園を、彼らは自由に歩き回っている。
檻なんて入ってやっているだけさ。
ちょっと猿たちが手を組めば、簡単に開くんだ。
星空の下を悠々と散歩して、思索にふけるライオン。
忘れ物の傘を優雅にさして歩く象。
夜は彼らの時間なんだよ。

お題：
「深夜の動物園」で登場人物が「耽る」、「傘」という単語を使ったお話を考えて下さい。

【46】

彼女に僕の正体がバレた。
「別にあんたが猫又でもあたしは構わないのよ」
ビールの缶をテーブルに叩きつけて睨まれる。
「そりゃ、良かっ・・・」
「でもね、一個だけ許せないの！」
「な、なに？」
「なんで、あんたの方が料理がうまいのよ！理不尽だわ！猫の癖に！」
そ、そこ？

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水無月の巻


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