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宵月楼-しょうげつろう-

あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。

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【68】

例えば自分の存在が、中間から正の方向で認識されていればいいけど、負の方向だった場合の可能性が目の前をちらついて、一歩が踏み出せない。
自ら地雷を踏みたくはない過剰な自己防衛と現実逃避。
言い訳と言う名の壁を自分の周りに作っては、正当化を上塗りする生産性のない心。
 

【69】

映画館は平日の昼間のせいか、僕以外誰もいなかった。
名前も知らない映画だったけど、スクリーンに映った人魚の瞳が寂しそうに僕を見た瞬間、僕には彼女しか見えなくなった。
差しのべられた手をとると、冷たい水が僕を包む。

そして、客席には誰も居なくなった。

お題:
「昼の映画館」で登場人物が「寂しがる」、「水」という単語を使ったお話を考えて下さい。


【70】

永遠に続くと思われた足踏みが、小さいけど確実に前に進む一歩に変わる。
手を引いてくれた。
背中を押してくれた。
大丈夫だと言ってくれた。
手を伸ばしたいと思わせてくれた。
こんなにいくつもの声が、僕を励ましてくれるなんて。
ありがとう。
やっと僕は一歩踏み出した。
 
【71】

相手に対する自分の価値とか、ほんとはどうでもいいんだ。
ただ、あの人と友達でいたかったんだ。
でも、その優しさをいつもうまく受け取れなかったのは、自分だから。
ごめんなさいとか、ありがとうとか、渦巻いてる言葉が体の中で一杯になるから、今だけ涙で流していいかな・・・。

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HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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