宵月楼-しょうげつろう-
あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。
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【141】
夜も更けた頃、ふと目が覚める。
何かの気配に目を開ければ、畳の上に猫が一匹。
そういえば、どこか気になる猫が夕方まとわりついてきたから、部屋にあげてやったのだと思い出す。
「やっと出会えた」
枕元に近づいた猫から聞こえたその声は、懐かしさと愛しさを胸に溢れさせた。
お題:
「深夜の畳の上」で登場人物が「出会う」、「枕」という単語を使ったお話を考えて下さい。 http://shindanmaker.com/28927
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【140】
早朝と言うのにすでに初夏の陽射しが降り注ぐグラウンドで、俺はその人に出会った。
ひたすらにサッカーボールを操り、丁寧にボールの動きを体に馴染ませている。
その動きは無駄がなく、とてもきれいだ。
気がつけば俺は毎朝ここへ来て、犬のようにその人の後をついてまわっていた。
お題:
「早朝のグラウンド」で登場人物が「出会う」、「犬」という単語を使ったお話を考えて下さい。 http://shindanmaker.com/28927
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早朝と言うのにすでに初夏の陽射しが降り注ぐグラウンドで、俺はその人に出会った。
ひたすらにサッカーボールを操り、丁寧にボールの動きを体に馴染ませている。
その動きは無駄がなく、とてもきれいだ。
気がつけば俺は毎朝ここへ来て、犬のようにその人の後をついてまわっていた。
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「早朝のグラウンド」で登場人物が「出会う」、「犬」という単語を使ったお話を考えて下さい。 http://shindanmaker.com/28927
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六月ももう終わり。
今年も半年過ぎちゃいましたね。
こうやって日々におわれながら時間を過ごしていくのかと思うと少し焦りますが、それをぐっとこらえてのんびりやろうと思います。
だって、楽しくなきゃ、やってる意味ないじゃない?(^^)
今、季節ものとして蛍を題材にした猫又の掌編を書いています。
それを終えたら、できれば七日までに七夕の話を書きたいのですが、もし間に合わなかったら「7月のお題」ということで許してください(^^;;;)。
【136】
深夜、台所をのぞくとあの子がしょぼくれて立っていた。
見れば足元にアイスが落ちている。
この夏、まるで恋でもするように延々食べている西瓜のアイス。
「最後の一個・・・」
僕は苦笑して手をつかむ。
「コンビニ、行く?」
夜中に連れ出したって怒られるのは僕だけど、仕方ないよね。
お題:
「夜の床の上」で登場人物が「恋する」、「西瓜」という単語を使ったお話を考えて下さい。 http://shindanmaker.com/28927
【137】
肩に残る大きな傷痕をできるだけ隠していたのは、幼子には恐ろしいものではないかと危惧したからだ。
だが、迂闊にもそれが目に触れた時、彼女は慌てて着物を着込もうとする俺の手を押さえて、そっと傷に触れた。
「痛い?」
小さな声に怯えはなく、俺の心を癒す労りに満ちていた。
お題:
本日の身体部位は「肩」、行動は「癒す」、苦い作品を創作しましょう。補助要素は「衣服」です。 http://shindanmaker.com/73897
【138】
あの時肩に食い込んだ刃には、どんな毒が塗ってあったのだろう。
決して癒されず、うずき、その苦しみに着物を裂いたことすらある。
だが、体の痛みよりも苦しいのは心に刺さったあのまなざし。
かつて愛した者のそれは涙と憎悪に彩られた刃となって俺の心を貫いたまま抜けはしない。
上のお題で「苦い」話を書こう、とがんばってみましたが、いまいちなりきれていないw
【139】
「狐の嫁入りは、お嫁さんが狐じゃないとダメなの?お婿さんが狐ならいい?」
「はあ?」
「すごくきれいなんだもん。私もお嫁さんになる時、これがいい」
この前行き逢った花嫁行列がお気に召したらしい。
「じゃあ、俺の嫁になるか?」
冗談で言ったら、真顔で頷かれて思わずむせた。
最近うちの狐はろりこんなんじゃないかと心配になりまする。
それ以前に、あやかしって他種族と結婚するのかな?
生まれた子供は、どっちよりになるんだろう?
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今年も半年過ぎちゃいましたね。
こうやって日々におわれながら時間を過ごしていくのかと思うと少し焦りますが、それをぐっとこらえてのんびりやろうと思います。
だって、楽しくなきゃ、やってる意味ないじゃない?(^^)
今、季節ものとして蛍を題材にした猫又の掌編を書いています。
それを終えたら、できれば七日までに七夕の話を書きたいのですが、もし間に合わなかったら「7月のお題」ということで許してください(^^;;;)。
【136】
深夜、台所をのぞくとあの子がしょぼくれて立っていた。
見れば足元にアイスが落ちている。
この夏、まるで恋でもするように延々食べている西瓜のアイス。
「最後の一個・・・」
僕は苦笑して手をつかむ。
「コンビニ、行く?」
夜中に連れ出したって怒られるのは僕だけど、仕方ないよね。
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「夜の床の上」で登場人物が「恋する」、「西瓜」という単語を使ったお話を考えて下さい。 http://shindanmaker.com/28927
【137】
肩に残る大きな傷痕をできるだけ隠していたのは、幼子には恐ろしいものではないかと危惧したからだ。
だが、迂闊にもそれが目に触れた時、彼女は慌てて着物を着込もうとする俺の手を押さえて、そっと傷に触れた。
「痛い?」
小さな声に怯えはなく、俺の心を癒す労りに満ちていた。
お題:
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【138】
あの時肩に食い込んだ刃には、どんな毒が塗ってあったのだろう。
決して癒されず、うずき、その苦しみに着物を裂いたことすらある。
だが、体の痛みよりも苦しいのは心に刺さったあのまなざし。
かつて愛した者のそれは涙と憎悪に彩られた刃となって俺の心を貫いたまま抜けはしない。
上のお題で「苦い」話を書こう、とがんばってみましたが、いまいちなりきれていないw
【139】
「狐の嫁入りは、お嫁さんが狐じゃないとダメなの?お婿さんが狐ならいい?」
「はあ?」
「すごくきれいなんだもん。私もお嫁さんになる時、これがいい」
この前行き逢った花嫁行列がお気に召したらしい。
「じゃあ、俺の嫁になるか?」
冗談で言ったら、真顔で頷かれて思わずむせた。
最近うちの狐はろりこんなんじゃないかと心配になりまする。
それ以前に、あやかしって他種族と結婚するのかな?
生まれた子供は、どっちよりになるんだろう?
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【132】
じりじりと焼けつくような陽射しの中で、神社へ向かう階段をのぼる。
無駄に長い階段は、見上げてもうんざりするから、あえて足元だけを見て歩く。
だから、それが視界に入ったのはぶつかりそうなほど近づいてからで。
驚いて顔をあげると、半袖の君が仁王立ちで僕を出迎えていた。
お題:
「昼の階段」で登場人物が「見上げる」、「半袖」という単語を使ったお話を考えて下さい。 http://shindanmaker.com/28927
何故、仁王立ち(^^;)。
【133】
ぽたん。ぱたん。
軒先から雨の滴が落ちるたびに、それはぱたぱたと動く。
淡い茶色の髪の間から覗く、茶色の耳。
猫特有の柔らかでしなやかな手触りのそれは、無関心そうな本人とは逆に、雨の音に敏感に反応する。
そんな猫又の耳を見ていると、いつも雨の退屈はまるで感じなかった。
お題:
本日の身体部位は「耳」、行動は「おちる」、軽い作品を創作しましょう。補助要素は「雨」です。 http://shindanmaker.com/73897
【134】
猫の誘いで黄昏時に
四ツ辻踏み込む目隠し鬼の
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
聞こえる声は誰の声?
君を探して目隠しのまま
手探り進む闇の中
知らぬ間に百鬼の中へ
迷いこもうと愛しの君を
探し当てると耳すます
妖しの世界のわらべ歌
こういうのがやはり好きで。
時々、わーっと勢いで書きたくなります(^^)。
【135】
コーヒーを飲んでいるときは不機嫌。
紅茶なら相手して。
右手が空いてたら手を繋ごう。
過ごす時間が長くなるにつれて、僕らの暗号は増えていく。
照れ屋な君と素直じゃない僕の、付き合いかたはややこしい。
それでも、君が好きだから、今日も僕は君を解読する。
1 darkさんのついのべ企画で、「暗号をテーマに」というものに参加させていただきました。
暗号って案外難しかったです。
結果ぽやぽやの甘いものになってしまいました(^^;)。
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じりじりと焼けつくような陽射しの中で、神社へ向かう階段をのぼる。
無駄に長い階段は、見上げてもうんざりするから、あえて足元だけを見て歩く。
だから、それが視界に入ったのはぶつかりそうなほど近づいてからで。
驚いて顔をあげると、半袖の君が仁王立ちで僕を出迎えていた。
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何故、仁王立ち(^^;)。
【133】
ぽたん。ぱたん。
軒先から雨の滴が落ちるたびに、それはぱたぱたと動く。
淡い茶色の髪の間から覗く、茶色の耳。
猫特有の柔らかでしなやかな手触りのそれは、無関心そうな本人とは逆に、雨の音に敏感に反応する。
そんな猫又の耳を見ていると、いつも雨の退屈はまるで感じなかった。
お題:
本日の身体部位は「耳」、行動は「おちる」、軽い作品を創作しましょう。補助要素は「雨」です。 http://shindanmaker.com/73897
【134】
猫の誘いで黄昏時に
四ツ辻踏み込む目隠し鬼の
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
聞こえる声は誰の声?
君を探して目隠しのまま
手探り進む闇の中
知らぬ間に百鬼の中へ
迷いこもうと愛しの君を
探し当てると耳すます
妖しの世界のわらべ歌
こういうのがやはり好きで。
時々、わーっと勢いで書きたくなります(^^)。
【135】
コーヒーを飲んでいるときは不機嫌。
紅茶なら相手して。
右手が空いてたら手を繋ごう。
過ごす時間が長くなるにつれて、僕らの暗号は増えていく。
照れ屋な君と素直じゃない僕の、付き合いかたはややこしい。
それでも、君が好きだから、今日も僕は君を解読する。
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HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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