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宵月楼-しょうげつろう-

あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。

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【132】

じりじりと焼けつくような陽射しの中で、神社へ向かう階段をのぼる。
無駄に長い階段は、見上げてもうんざりするから、あえて足元だけを見て歩く。
だから、それが視界に入ったのはぶつかりそうなほど近づいてからで。
驚いて顔をあげると、半袖の君が仁王立ちで僕を出迎えていた。

お題:
「昼の階段」で登場人物が「見上げる」、「半袖」という単語を使ったお話を考えて下さい。
http://shindanmaker.com/28927

何故、仁王立ち(^^;)。

【133】

ぽたん。ぱたん。
軒先から雨の滴が落ちるたびに、それはぱたぱたと動く。
淡い茶色の髪の間から覗く、茶色の耳。
猫特有の柔らかでしなやかな手触りのそれは、無関心そうな本人とは逆に、雨の音に敏感に反応する。
そんな猫又の耳を見ていると、いつも雨の退屈はまるで感じなかった。

お題:
本日の身体部位は「耳」、行動は「おちる」、軽い作品を創作しましょう。補助要素は「雨」です。
http://shindanmaker.com/73897

【134】

猫の誘いで黄昏時に 
四ツ辻踏み込む目隠し鬼の 
鬼さんこちら 手の鳴る方へ 
聞こえる声は誰の声? 
君を探して目隠しのまま 
手探り進む闇の中 
知らぬ間に百鬼の中へ 
迷いこもうと愛しの君を 
探し当てると耳すます 
妖しの世界のわらべ歌

こういうのがやはり好きで。
時々、わーっと勢いで書きたくなります(^^)。


【135】

コーヒーを飲んでいるときは不機嫌。
紅茶なら相手して。
右手が空いてたら手を繋ごう。
過ごす時間が長くなるにつれて、僕らの暗号は増えていく。
照れ屋な君と素直じゃない僕の、付き合いかたはややこしい。
それでも、君が好きだから、今日も僕は君を解読する。

1 darkさんのついのべ企画で、「暗号をテーマに」というものに参加させていただきました。
暗号って案外難しかったです。
結果ぽやぽやの甘いものになってしまいました(^^;)。


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HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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