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宵月楼-しょうげつろう-

あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。

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【622】

「この藩の城下町は賑やかだな」
 未熟ながらも剣客として旅をして一年。
 俺は勢州の小藩に流れついていた。
 尾張に程近いせいか町には旅人が多く、物も豊富で賑わっている。
 土産物屋や宿も多い。
「宿と飯、あとは研師(とぎし)か刀鍛冶だな」
 それが一番の問題なのだが。
 俺はため息をついて刀の柄をそっと撫でた。
 幾多の果たしあいのために、刀は傷つき刃こぼれしている。研ぎ直さねば、もう斬れはしないほどに。
 奴と戦うには、早急になんとかせねば。
「新しい刀か、研ぎ直さねば、奴と刃を交えることもできぬ」
 となれば、行動あるのみだ。
「時は金なり。光陰矢の如し」
「急いては事を仕損じるんだぜ?大将」
 からかう声音に振り返ると、そこには行商人の姿をした忍の松葉がにやにやと笑って俺を見ていた。
 腐れ縁の忍を、俺は睨み付けた。
「時間がないのだ。余計な口ははさむな」
「へいへい」
 こいつの軽さはいつまでたっても慣れぬ。
 俺は背を向け、宿をさがすことにした。


お題:「城下町」、「矢」、「剣客」で創作しましょう。 #jidaiodai i http://shindanmaker.com/138578
なんかぱっとしないなー。
すみません。どうも調子がでないです。


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月に乞う HOME 鷹の目

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オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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