宵月楼-しょうげつろう-
あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。
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【685】 君の道
無理しなくてもいいよ。君の歩く道は君にしか進めないんだから。迷っても、つまづいても、座り込んだって、それは誰にも責められることじゃない。自分の速度で歩けばいい。それにね、見渡せばきっと僕が見えるよ。僕の道は交差したり、並走したりしながら、君のそばにあるんだよ。
【686】 恋
視界に入る。気になる。目で追う。ため息。ぼんやり。声。反応する心臓。溢れる。止まらない。手を伸ばす。触れる指。驚く君。伝える。想い。届け。
【687】 広い世界
夕焼けが空を染める。それにつられて顔を上げる。いつの間にか手の届く範囲に狭まっていた視界が、目眩がするほどの速度で広がる。ああ、そうか。こんなに広かったのか。そのどこへも行こうと思えば行けるのだ。深呼吸すると、すくんでいた足が自然に一歩を踏み出した。
【688】 白き犬神
決して貴方のその白い姿を血で染めないで。それは難しいことだとわかってるけれど、その心を怒りで染めないで。貴方ならできる。だって、貴方の心は怒りの刃を鞘におさめることを知っているから。その心が変わらない限り、きっと私は貴方を好きになる。来世でもきっと。
【689】 復讐
「命乞いと懺悔、どっちの時間が欲しい?」倒した男に少年はそう訊ねた。傷だらけで倒れる男の目がその言葉にほんの少し揺れる。命だけは助かるのではないかという希望に口を開こうとする。だが少年はにこやかに笑んで刀を振り上げた。「どっちにしろ許さないから時間の無駄だね」
お題:「命乞いと懺悔、どっちの時間が欲しい?」
【690】 君の世界の虹
「虹の色、何色に見える?」君の問いに僕は少し考える。「そうだね。熱い火みたいな赤。暖かい太陽の光の橙、蜂蜜の甘い黄色、木の葉っぱの緑、美味しい水の水色、氷みたいな青、そして一人で寝るときの寂しい気分みたいな紫」目が見えない君の中で、それはどんな虹になるだろう。
お題:「虹の色、何色に見える?」
今日は、この間からツイッターで落としていたついのべを。
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無理しなくてもいいよ。君の歩く道は君にしか進めないんだから。迷っても、つまづいても、座り込んだって、それは誰にも責められることじゃない。自分の速度で歩けばいい。それにね、見渡せばきっと僕が見えるよ。僕の道は交差したり、並走したりしながら、君のそばにあるんだよ。
【686】 恋
視界に入る。気になる。目で追う。ため息。ぼんやり。声。反応する心臓。溢れる。止まらない。手を伸ばす。触れる指。驚く君。伝える。想い。届け。
【687】 広い世界
夕焼けが空を染める。それにつられて顔を上げる。いつの間にか手の届く範囲に狭まっていた視界が、目眩がするほどの速度で広がる。ああ、そうか。こんなに広かったのか。そのどこへも行こうと思えば行けるのだ。深呼吸すると、すくんでいた足が自然に一歩を踏み出した。
【688】 白き犬神
決して貴方のその白い姿を血で染めないで。それは難しいことだとわかってるけれど、その心を怒りで染めないで。貴方ならできる。だって、貴方の心は怒りの刃を鞘におさめることを知っているから。その心が変わらない限り、きっと私は貴方を好きになる。来世でもきっと。
【689】 復讐
「命乞いと懺悔、どっちの時間が欲しい?」倒した男に少年はそう訊ねた。傷だらけで倒れる男の目がその言葉にほんの少し揺れる。命だけは助かるのではないかという希望に口を開こうとする。だが少年はにこやかに笑んで刀を振り上げた。「どっちにしろ許さないから時間の無駄だね」
お題:「命乞いと懺悔、どっちの時間が欲しい?」
【690】 君の世界の虹
「虹の色、何色に見える?」君の問いに僕は少し考える。「そうだね。熱い火みたいな赤。暖かい太陽の光の橙、蜂蜜の甘い黄色、木の葉っぱの緑、美味しい水の水色、氷みたいな青、そして一人で寝るときの寂しい気分みたいな紫」目が見えない君の中で、それはどんな虹になるだろう。
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HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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