宵月楼-しょうげつろう-
あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。
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【604】
深い闇夜にしゃなりと清らかな音が鳴る。
祓い師は、呪を編みこんだ紅き組紐を手繰る。
紐は邪を縛り封じ、先に繋がる鈴の音は邪を祓う力を持つと言われる。
だがそれも、まずは目の前の鬼に紐が触れねば意味はない。
お題:「闇夜」、「組紐」、「鬼」で創作しましょう。 http://shindanmaker.com/138578
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深い闇夜にしゃなりと清らかな音が鳴る。
祓い師は、呪を編みこんだ紅き組紐を手繰る。
紐は邪を縛り封じ、先に繋がる鈴の音は邪を祓う力を持つと言われる。
だがそれも、まずは目の前の鬼に紐が触れねば意味はない。
なぜなら、この祓い師はまだ力が足りぬ。
だから、鬼は嗤う。
これは逆しまの鬼ごっこだと。
さあ、手の鳴る方へ来るが良い。
その手で触れて捕まえてみよ。
捕まえるまではその目は我しか見ぬであろう、という呟きは、必死な祓い師の耳には届かなかった。
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宵月楼 店主
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非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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