宵月楼-しょうげつろう-
あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。
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【491】
「うわ、寒っ!」
布団の外に放り出していた手が冷たくて目が覚めた。
気がつけばこんなに空気が冷たくなってたんだ。
上着を引っ張り出して肩にひっかけ、やかんを火にかける。
そういえば、冷たいものを飲むこともなくなって、気付けばあったかいものを作ってる。
「そうか。もう秋なんだな」
しってる?
何も言わずに旅立つ僕に、君は何も聞かずに「いってらっしゃい」と送り出してくれた。
その言葉が、僕の背中を今も押してくれてるんだ。
離れていてもなくならないものがあるってそう思わせてくれたから、離れても頑張れるって思えたんだ。
だから、僕はもう少しここで頑張ってみるよ。
いつか、君に胸をはって「ただいま」って言えるように、できることを精一杯するよ。
僕は要領がよくないから、きっと、いくつも季節が過ぎちゃうだろうけど。
「さ、今日も頑張るか!」
僕は青い空に思い切り伸びをした。
君のところも晴れてるといいな、と思いながら。
お題:「いってらっしゃい」
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布団の外に放り出していた手が冷たくて目が覚めた。
気がつけばこんなに空気が冷たくなってたんだ。
上着を引っ張り出して肩にひっかけ、やかんを火にかける。
そういえば、冷たいものを飲むこともなくなって、気付けばあったかいものを作ってる。
「そうか。もう秋なんだな」
しってる?
何も言わずに旅立つ僕に、君は何も聞かずに「いってらっしゃい」と送り出してくれた。
その言葉が、僕の背中を今も押してくれてるんだ。
離れていてもなくならないものがあるってそう思わせてくれたから、離れても頑張れるって思えたんだ。
だから、僕はもう少しここで頑張ってみるよ。
いつか、君に胸をはって「ただいま」って言えるように、できることを精一杯するよ。
僕は要領がよくないから、きっと、いくつも季節が過ぎちゃうだろうけど。
「さ、今日も頑張るか!」
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HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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