宵月楼-しょうげつろう-
あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。
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【197】
くしゃりと音をたてて手紙が握りつぶされる。
閉店後のカフェのカウンターに突っ伏して、夜中に一人で泣くなんて困った人だね。
すりよって尻尾をそっと手首に絡めると、涙に濡れた手が僕の頭を撫でた。
必要とされてるのを感じたから、その手をそっとなめる。
僕はここにいるよ。
お題:
「深夜のカフェ」で登場人物が「感じる」、「手紙」という単語を使ったお話を考えて下さい。 http://shindanmaker.com/28927
【198】
大家に頼まれて、古い琴を預かる。
夜な夜な勝手に鳴ってはむせび泣くのだという。
しかたなく稲荷の社に持ち込んで、説得を試みる。
「なあ、琴よ」
「嫌じゃ!」
「まだなにも」
「封じられるのはごめんじゃ!我はあの男を取り殺すまで黙らぬぞ!」
ああ、恋する女はめんどくせえ。
お題:
「稲荷」、「琴」、「大家」で創作しましょう。 http://shindanmaker.com/138578
うちの妖狐さんに出てもらいました。
何気に稲荷の社を私用で使える程度には大物ですwww
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