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宵月楼-しょうげつろう-

あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。

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【207】

「逢魔が刻?」
不思議そうな顔で繰り返す君に、僕はニヤリと笑って見せる。
「黄昏の魔法。夢と現の境。人とあやかしの入り交じる時間。ほらね」
僕の耳が尖って柔らかい毛に覆われる。
目が緑に染まり、光彩が縦に切れる。
怖がるかな?
でも君は、ただ笑って「知ってたよ」と言った。

お題:
「夕方の屋上」で登場人物が「笑い合う」、「猫」という単語を使ったお話を考えて下さい。
http://shindanmaker.com/28927

猫又くん、正体を現すの巻。
でも、女の感をなめちゃいけません。特に恋する女の子のね(^^)


【208】

「関所を抜けるは、女の身には無理なこと。手形が無い限り江戸を出るなど叶いませぬ」
流れてきた雪女は言う。
もうすぐ春。
彼女には暑すぎるのだが、と思案すれば、行灯の炎がふわりと揺れた。
「天狗か」
「我が送ろう」
それはよい。
燕のように空を駆けよう。

お題:
「関所」、「行灯」、「燕」で創作しましょう。
http://shindanmaker.com/138578

あやかしなら自力で何とかしなさい、というツッコミはなしでお願いします(^^;;;)。
たぶんね、春近くなって妖力が弱まって、化けるのもやっとな状態なんじゃないかと。
早く北に帰らないと溶けちゃうし、と駆け込んだのが江戸の妖怪の中でも実力者のところで。
無愛想だけど実は人のいい天狗が送ってくれることになったんだと、面白いかなと思いました。
北は酒がうまいし、天狗も何ヶ月か北で暮らすといいですな。



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宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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