忍者ブログ

宵月楼-しょうげつろう-

あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。

[461]  [460]  [459]  [458]  [457]  [456]  [455]  [454]  [453]  [452]  [450

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【1049】 僕の心

君はまぶたを伏せると両手で光る星を包み込んだ。
淡い光を放つそれは僕の心。
君は気づいているのかいないのか、それを大事そうに胸元に抱き寄せて、「大丈夫」って囁いた。
僕はとても安心して、柔らかい眠りに身を委ねた。
僕の心はとっくに君に預けてあるんだ。

お題:本日の身体部位は「まぶた」、行動は「包む」、甘い作品を創作しましょう。補助要素は「心」です。 #karadai http://t.co/Ef6WvKqa

【1050】 忠誠

いつまでもこの方の側にあるのが自分の役目だと、そう心に決めたのは五歳の時だった。
それ以来、俺の命はこの方のものだ。
俺はお頭の影に控えて、頭を下げる。
「お前の命をくれとは俺には言えぬ」
「そのお気持ちだけでじゅうぶんです」
甘い人だ。
だが、だから仕えたい人なのだ。

お題:今日の書き出し/締めの一文 【 いつまでもこの方の側にあるのが自分の役目だと 】  http://t.co/xa0YiAVQ


【1051】 ゲーム

「君はこのゲームにのる?」
僕の問いに君が悩む。
その表情が見たいから、こんなギリギリのゲームを仕掛けたんだよ。
本来、僕は勝てる勝負しかしない。
でも君は僕の中の冷静さを狂わせる。
「君と命のやり取りなんて、ゾクゾクするよ」
僕はその時、確かに心から楽しんでいたんだ。

お題:今日の書き出し/締めの一文 【 君はこのゲームにのる? 】


【1052】 精一杯

「ったく、めんどくせえな」
無意識に口癖を呟けば、お前が申し訳なさそうにするのが目に入る。
まずいな、と思っても、今さら優しい言葉なんざ柄じゃねえ。
仕方ないからそっぽを向いたまま手を差し出す。
「迷子になったら困んだろうが」
これが精一杯だ。
さあ、お前はどう出る?

友達の「めんどくさいとか言いながらも優しい人がいい」っていう言葉に、「じゃあ、こんなの?」と書いたもの。
実はアンサーで女の子側を書いてもらって、それがまたかわいくてかわいくて(^^)


参加しています。もしよろしければクリックお願いします。
にほんブログ村 小説ブログ 掌編小説へ
にほんブログ村

拍手[1回]

PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
携帯用絵文字   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

本望/氷の瞳/月の鏡/風邪 HOME くちなしの宿/雨宿り

HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
カウンター
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

忍者ブログ [PR]
template by repe