宵月楼-しょうげつろう-
あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。
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【1047】 くちなしの宿
梔子の木が一本、旅籠の入り口に立っている。
「花が咲く頃には匂いがきつすぎるんじゃないか?」
俺の言葉に宿の主らしい少女は笑う。
「それでいい。普通の人間には入れないの」
そして彼女はべっ甲の櫛を差し出した。
「彼女が待ってるわ」その櫛は血に濡れていた。
お題:今日のお題 「旅籠」 「べっ甲」 「梔子」 http://t.co/AMef1Qc2
【1048】 雨宿り
「雨じゃ」
「雨だね。やっぱ、濡れるの嫌?」
「そうじゃの。良い気分ではない」
「それで出てきたの?」
「濡れるのは、ガワだけでじゅうぶんじゃろ」
「ガワって。でも確かにね」
同調すると、黒い狐は当然だと言わんばかりに尻尾をひと振り。
稲荷の社で雨宿り。
お題:雨宿り
【ガワ】というのは、神社の狐の石像です(^^;)
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梔子の木が一本、旅籠の入り口に立っている。
「花が咲く頃には匂いがきつすぎるんじゃないか?」
俺の言葉に宿の主らしい少女は笑う。
「それでいい。普通の人間には入れないの」
そして彼女はべっ甲の櫛を差し出した。
「彼女が待ってるわ」その櫛は血に濡れていた。
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【1048】 雨宿り
「雨じゃ」
「雨だね。やっぱ、濡れるの嫌?」
「そうじゃの。良い気分ではない」
「それで出てきたの?」
「濡れるのは、ガワだけでじゅうぶんじゃろ」
「ガワって。でも確かにね」
同調すると、黒い狐は当然だと言わんばかりに尻尾をひと振り。
稲荷の社で雨宿り。
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HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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