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宵月楼-しょうげつろう-

あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。

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【914】

僕の言葉はどこまで飛んでいくだろう。君のところまで届くかな。君はそれを拾ってくれる?それとも気付かずに、蹴っ飛ばしてしまうだろうか。

【915】

僕は影。鏡の中の君。飲み込んで言えない言葉と、隠してしまった気持ちと、見ないふりでそらした視線でできている。なにもできないまま、君をここから見つめてる。鏡を割って外に出たいけど、割ってしまえば僕は粉々。結局、僕はなにもできない影のまま。

【916】

届かなかった言葉が、そこここに転がっている。花びらのように、密やかに死んでいる。

【917】

人に揺らされるな。自分の軸を持て。追い詰めているのは己の弱さだと心しろ。人に合わせられなくても、それが人として失格だということにはならない。違う形がふと触れ合い合わさる瞬間が面白いんだ。だから、君は君でいい。僕は僕でいい。

【918】

僕は僕。でも僕は影。どこにもいない存在だから、好きに呟いて好きに手を伸ばせばいいのに、鏡の前の僕が邪魔をする。僕を切り離したくせに、僕を制御するのはやめてよ。僕をもう、放っておいて。せめて鏡の中くらい、好きに生きさせて。

【919】

結局、部屋の隅で震えて願うのは、「ボクヲキラワナイデ」

【920】

もがいてる。なにと対峙してるのかもよく見えないまま。でも、君の声が、その一言が、刀の一閃のようにそのなにかを薙いで、僕の目に光を垣間見せる。


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泣き虫の神様/小さな反抗/青春ごっこ/最後の呪文/月を飲み干す HOME ベッドの魔法/猫に誘われて/お守り

HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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