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宵月楼-しょうげつろう-

あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。

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【789】 遊びをせんとや

雨師が手を降ると雨が落ちてくる。
風伯がそれを嬉しげに横殴りに変える。
「何でそんなにノリノリなんだよ!」
雨に負けまいと叫ぶと、宙を飛びながら二人はにっこり笑った。
「春になったでの」
「やっと共に遊べるのじゃ。冬は雪が大きい顔をしておるでの」
「ちったあ加減してくれ」

暴風雨、皆様大丈夫でしたでしょうか?
うちのほうは風は凄かったけど、短い時間で過ぎ去ってしまいました。
暴風雨になると、うちの雨師・風伯を出したくなります。
ちなみに平安の童の姿をしています。



【790】 戦乙女

燃える眼を見たことがある。色だけではない。そこに宿る憎しみが、悲しみが、瞳の紅を揺らめかせ、まるで燃え上がる炎のように見せていた。黙っておとなしくしていれば十人並みの娘だというのに、その瞳が彼女を美しく彩る様はまさに戦乙女だった。

書き出しをお借りして。

【791】 桜の下にて

どれだけの時をまどろみの中で過ごしただろう。気がつけば、僕は桜の中にいた。横たわる僕の上に、気まぐれに降る花びらが、世界を薄紅に染める。桜の下で死ぬのではなく、桜の下で目を覚ますのも悪くない。それは幾度目かの目覚めで初めての満ち足りた気持ちだった。

お題:桜
桜を題材に書き出しを書こうとして、うっかり自分でついのべにしてしまったもの。


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オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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