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宵月楼-しょうげつろう-

あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。

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【888】 優しさ

指先から紅の雫がしたたり落ちていた。
「ああ、そんな顔をするなよ」
綺麗な方の指先で刃物を持った少女の頬を撫でて彼は微笑んだ。
白くなるほどきつく握った指を剥がしてやると、刃物は乾いた音を立てて落ちた。
「もう誰かを呪うのはこれで終いだ」
そして穏やかに…

お題:「雫」、「紅」、「呪う」で創作しましょう。 #jidaiodai http://t.co/evQperRL


【889】 僕だけ

君を守れるのは僕だけ。君を好きになれるのも僕だけ。君の味方でいられるのも僕だけ。君が愛していいのも僕だけだよ。ね、だから僕を愛してよ。

お題:
今日の書き出し/締めの一文 【 君を●●るのは僕だけ 】 http://t.co/8GpUt2o7


【890】 思い出を売る

「思い出を売りませんか?」
だらだらとツイッターを眺めていてふと目に入った呟き。
なんとなく気になってプロフを見に行くと、「思い出買います。内容をDMして下さい」
DMを送る。
「ご利用ありがとうございます」の文字を見たときには、送った内容を忘れていた。


【891】 思い出屋

私の仕事は思い出屋。
思い出を買い集めている。
売ってしまいたいくらいだから辛い思い出ばかりかと思えば、美しい思い出も意外と多い。
優しい思い出も、綺麗な思い出も、相手との関係が壊れた時には心に刺さる刃物となるからだ。


【892】 悪魔

ヤツのみぞおちにダイレクトアタック!もちろん得物は自慢の石頭だ。しかるのち思わず前屈みになったヤツの頭部に後ろ回し蹴りをくらわす。これでヤツはさいきふの・・・「作戦が全部駄々漏れだぞー」「え?」顔をあげたら悪魔の微笑みが目に入った。

書き出しをお借りして。

【893】 鬼ごっこ

「鬼ごっこしようよ。僕が鬼。え?どうして君が鬼じゃないかって?だって僕は君に捕まえてもらえるなら、ここで両手を広げて待っちゃうもん。鬼ごっこにならないでしょ?」と笑って見せたら、「五歳児が生意気だ!」ってはたかれた。年の差があるって辛いなあ。


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一人/似合い HOME 鏡/たんぽぽ/拾って下さい

HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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