宵月楼-しょうげつろう-
あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。
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【847】 別れの朝
暁降ちの空の下、まだなにもかも微睡んできっと届かないと思っていたからひんやりした空気を吸い込みながら呟いた「さよなら」
壁の向こうから「さよなら」と返ってきて、僕は息を飲む。
ただそれだけの別れ。
見ていたのは薄紅に染まった空だけ。
【848】 空色の折鶴
空を切り取って青い折り紙を作った。
それを鶴に折って空に放り投げると、それは空を飛ぶ折鶴になるんだ。
胴体を膨らませるために息を吹き込むときにささやきも一緒に吹き込むと、折鶴は空を飛んで言葉を届けてくれる。
でも重いから一言だけだよ。
【849】 恋石食べた
空から恋石が落ちて来た。
「これ、何?」
受け止めた僕の手の中を覗いて君は言う。
「恋石。好きな人に飲ませると恋が叶うんだ」
「固くない?」
「雲みたいな感じ」
「ふうん」
そしてぱくんと僕の手から直に食べちゃった君がいたずらっぽく笑った。
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暁降ちの空の下、まだなにもかも微睡んできっと届かないと思っていたからひんやりした空気を吸い込みながら呟いた「さよなら」
壁の向こうから「さよなら」と返ってきて、僕は息を飲む。
ただそれだけの別れ。
見ていたのは薄紅に染まった空だけ。
【848】 空色の折鶴
空を切り取って青い折り紙を作った。
それを鶴に折って空に放り投げると、それは空を飛ぶ折鶴になるんだ。
胴体を膨らませるために息を吹き込むときにささやきも一緒に吹き込むと、折鶴は空を飛んで言葉を届けてくれる。
でも重いから一言だけだよ。
【849】 恋石食べた
空から恋石が落ちて来た。
「これ、何?」
受け止めた僕の手の中を覗いて君は言う。
「恋石。好きな人に飲ませると恋が叶うんだ」
「固くない?」
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そしてぱくんと僕の手から直に食べちゃった君がいたずらっぽく笑った。
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HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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