宵月楼-しょうげつろう-
あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。
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【1100】
たった一人の言葉に傷つく。たった一人の言葉に癒される。
【1101】
晴れてるのか、曇ってるのか、わからない中途半端な天気。どうせならすっきり晴れるかどしゃ降りになっちゃえよ。君の心がわからない僕は空に八つ当たり。君は0と1では表せない。空も0と1では表せない。わかってるんだけどね。
【1102】
言いたいことを我慢すると、体の中でだんだん膨らんでそのうちばんって破裂しそうになるよね。ごまかしながらガス抜きするか、膨らんだところにピンを刺すか、どっちにしようか。
【1103】
僕はただの臆病者。君が笑うと嬉しいのに、それを失う時が怖いんだ。仲良くしたいのに、冷たくされるのが怖いんだ。だからねえ、僕の手を引いて強引に連れていってよ。僕が見たことのない空の下へさ。他力本願だと笑うかい?情けないと思うかい?でも今だけ踏み出していいって信じさせてよ。
【1104】
いつかなくなるのが怖いから、最初から手を伸ばさない。【臆病な僕の言い訳】
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たった一人の言葉に傷つく。たった一人の言葉に癒される。
【1101】
晴れてるのか、曇ってるのか、わからない中途半端な天気。どうせならすっきり晴れるかどしゃ降りになっちゃえよ。君の心がわからない僕は空に八つ当たり。君は0と1では表せない。空も0と1では表せない。わかってるんだけどね。
【1102】
言いたいことを我慢すると、体の中でだんだん膨らんでそのうちばんって破裂しそうになるよね。ごまかしながらガス抜きするか、膨らんだところにピンを刺すか、どっちにしようか。
【1103】
僕はただの臆病者。君が笑うと嬉しいのに、それを失う時が怖いんだ。仲良くしたいのに、冷たくされるのが怖いんだ。だからねえ、僕の手を引いて強引に連れていってよ。僕が見たことのない空の下へさ。他力本願だと笑うかい?情けないと思うかい?でも今だけ踏み出していいって信じさせてよ。
【1104】
いつかなくなるのが怖いから、最初から手を伸ばさない。【臆病な僕の言い訳】
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【1097】 花火
夜空に開く花を僕らは黙ってみていた。
隣の君は去年と同じ朝顔の柄の浴衣で、髪をまとめて少し大人びている。
次で最後。
大輪の花に照らされて君は笑い、そして花が散ると同時に消えた。
最後に唇が「またね」と言って。
君がいなくなった夏から、もう五年が経つ。
今月のついのべデーのお題「花火」で。
今回は空想の街に参加していたので、これしか書けませんでした。
【1098】 空想の街
空想の街に美しい物語の欠片が降ってくる。
銀に輝く氷のように、ちょっと目を離すとつかみ損ねる儚い欠片。
それをつかまえて、つかまえて、流れる物語を追ってゆく。
いくつもの美しい物語を追いかけて、空想の街を駆けてゆく。
空想の街は本当に不思議でした。物語がいろんなところに発生して、それぞれが流れてゆくのをリアルタイムで追っていくのです。
【1099】 対峙
刀を取れ。その腐った性根を叩き直してやる!と叫ぶ俺の言葉にもお前はへらへらと笑っている。
笑いながら人を斬ることができる奴だ。
口許に笑みを張り付けた獣だ。
飼い慣らせないなら殺せという命令すら意に介さぬお前は、それでも俺に「あんたならいいよ」と呟いた。
書き出しをお借りして。
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夜空に開く花を僕らは黙ってみていた。
隣の君は去年と同じ朝顔の柄の浴衣で、髪をまとめて少し大人びている。
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大輪の花に照らされて君は笑い、そして花が散ると同時に消えた。
最後に唇が「またね」と言って。
君がいなくなった夏から、もう五年が経つ。
今月のついのべデーのお題「花火」で。
今回は空想の街に参加していたので、これしか書けませんでした。
【1098】 空想の街
空想の街に美しい物語の欠片が降ってくる。
銀に輝く氷のように、ちょっと目を離すとつかみ損ねる儚い欠片。
それをつかまえて、つかまえて、流れる物語を追ってゆく。
いくつもの美しい物語を追いかけて、空想の街を駆けてゆく。
空想の街は本当に不思議でした。物語がいろんなところに発生して、それぞれが流れてゆくのをリアルタイムで追っていくのです。
【1099】 対峙
刀を取れ。その腐った性根を叩き直してやる!と叫ぶ俺の言葉にもお前はへらへらと笑っている。
笑いながら人を斬ることができる奴だ。
口許に笑みを張り付けた獣だ。
飼い慣らせないなら殺せという命令すら意に介さぬお前は、それでも俺に「あんたならいいよ」と呟いた。
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【1092】
もう少し、柔らかい言葉はないかな。僕は僕の中を探る。トゲだらけの言葉は強い薬のようで、人を引きつけるけど、そのうち疲れてしまうから。媚びを売ってる?キレイゴト言ってる?ううん、きっとそういうんじゃない。言い方が違うだけ。
【1093】
少し置かれた距離に、諦めの笑みを浮かべて一歩後ずさる。
【1094】
僕らしさを探して、探して、やっとわかったことは、普通にしている僕が一番僕らしいということ。例えそれが、僕が求めてる理想でなかったとしても。
【1095】
雨が降る。世界が潤う。僕らが潤う。晴れた日に空を目指して伸びるために。
【1096】
砂の城が大きくなるのを僕はただ見つめてる。もうすぐ潮が満ちればあっけなく崩れてしまうだろうと予想はできるけど、僕はただ見つめている。崩れて流されてなにもなくなるであろう様を、僕はただ見つめている。それとも、飽きた君が自らの手で崩してしまうだろうか。僕はただ見つめている。
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もう少し、柔らかい言葉はないかな。僕は僕の中を探る。トゲだらけの言葉は強い薬のようで、人を引きつけるけど、そのうち疲れてしまうから。媚びを売ってる?キレイゴト言ってる?ううん、きっとそういうんじゃない。言い方が違うだけ。
【1093】
少し置かれた距離に、諦めの笑みを浮かべて一歩後ずさる。
【1094】
僕らしさを探して、探して、やっとわかったことは、普通にしている僕が一番僕らしいということ。例えそれが、僕が求めてる理想でなかったとしても。
【1095】
雨が降る。世界が潤う。僕らが潤う。晴れた日に空を目指して伸びるために。
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【空想の街】というツイッター企画で、黒狐の更夜(こうや)として遊ばせていただきました。
ほかの方のツイートも含んでいるのでここには掲載できませんが、まとめを作成しましたので楽しんでいただければ。
空想の街で三日間行われたお祭り(お盆のように、死者が帰ってくるお祭り)での黒狐の少年のお話です。
http://togetter.com/li/338038
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【1087】 似ている
あなたとわたしは似ていると言えるかもしれない。
あなたの一番はわたしではなく、私の一番はあなたでもなく、だからこそ一番の人間がかき乱す心を穏やかにしてくれる居場所となれる。
ただひとつ違うのは、わたしには実は一番なんて居ないということ。
書き出しをお借りして。
【1088】 時を遡る
どうして未来に行くことはできるのに過去に行くことはできないのだろう。
墓標の前に立ちすくんで少年は呆然とそんなことを考えていた。
「バカだな」とあの人の声がする。
「そんなことしたら時間軸が滅茶苦茶だ」
「三日だけでいいんです」
あなたの死に目に会いたかった。
書き出しをお借りして。
【1089】 夏休みと世界と僕ら
どこまでいこう。
どこまでもいこう。
世界の果てだって見てやるくらいの勢いで、僕らは駆け出すんだ。
時間なんていくらあっても足りないよ。
まだ全部知っちゃいないんだもの。
終わらせてなんかあげないよ!
【1090】 小指
小指を失ったので、約束はできません。
否、約束するという行為を最後の指切りとともに私は捨ててしまったのです。
そう言う私にあの方は笑みを浮かべる。
「指切りなど形式だ。残りのお前すべて使って約束をしろ。もう離れぬと」
指切りの代わりに強く抱き締められた。
【1091】 無心
彼は息をするように真剣を振るう。
無造作に、だが的確に闇を切り裂く度、血潮がもみじ葉のように辺りを染める。
だがその瞳に生を断ち切った感情の揺れは一切存在しない。
彼自身が刀であるかのように、正確に、冷静に、淡々と彼は刀を振るい続けるのだ。
お題:今日の書き出し/締めの一文 【 彼は息をするように真剣を振るう 】 http://t.co/xa0YiAVQ
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【1088】 時を遡る
どうして未来に行くことはできるのに過去に行くことはできないのだろう。
墓標の前に立ちすくんで少年は呆然とそんなことを考えていた。
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「そんなことしたら時間軸が滅茶苦茶だ」
「三日だけでいいんです」
あなたの死に目に会いたかった。
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どこまでいこう。
どこまでもいこう。
世界の果てだって見てやるくらいの勢いで、僕らは駆け出すんだ。
時間なんていくらあっても足りないよ。
まだ全部知っちゃいないんだもの。
終わらせてなんかあげないよ!
【1090】 小指
小指を失ったので、約束はできません。
否、約束するという行為を最後の指切りとともに私は捨ててしまったのです。
そう言う私にあの方は笑みを浮かべる。
「指切りなど形式だ。残りのお前すべて使って約束をしろ。もう離れぬと」
指切りの代わりに強く抱き締められた。
【1091】 無心
彼は息をするように真剣を振るう。
無造作に、だが的確に闇を切り裂く度、血潮がもみじ葉のように辺りを染める。
だがその瞳に生を断ち切った感情の揺れは一切存在しない。
彼自身が刀であるかのように、正確に、冷静に、淡々と彼は刀を振るい続けるのだ。
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HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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