宵月楼-しょうげつろう-
あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。
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【1097】 花火
夜空に開く花を僕らは黙ってみていた。
隣の君は去年と同じ朝顔の柄の浴衣で、髪をまとめて少し大人びている。
次で最後。
大輪の花に照らされて君は笑い、そして花が散ると同時に消えた。
最後に唇が「またね」と言って。
君がいなくなった夏から、もう五年が経つ。
今月のついのべデーのお題「花火」で。
今回は空想の街に参加していたので、これしか書けませんでした。
【1098】 空想の街
空想の街に美しい物語の欠片が降ってくる。
銀に輝く氷のように、ちょっと目を離すとつかみ損ねる儚い欠片。
それをつかまえて、つかまえて、流れる物語を追ってゆく。
いくつもの美しい物語を追いかけて、空想の街を駆けてゆく。
空想の街は本当に不思議でした。物語がいろんなところに発生して、それぞれが流れてゆくのをリアルタイムで追っていくのです。
【1099】 対峙
刀を取れ。その腐った性根を叩き直してやる!と叫ぶ俺の言葉にもお前はへらへらと笑っている。
笑いながら人を斬ることができる奴だ。
口許に笑みを張り付けた獣だ。
飼い慣らせないなら殺せという命令すら意に介さぬお前は、それでも俺に「あんたならいいよ」と呟いた。
書き出しをお借りして。
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夜空に開く花を僕らは黙ってみていた。
隣の君は去年と同じ朝顔の柄の浴衣で、髪をまとめて少し大人びている。
次で最後。
大輪の花に照らされて君は笑い、そして花が散ると同時に消えた。
最後に唇が「またね」と言って。
君がいなくなった夏から、もう五年が経つ。
今月のついのべデーのお題「花火」で。
今回は空想の街に参加していたので、これしか書けませんでした。
【1098】 空想の街
空想の街に美しい物語の欠片が降ってくる。
銀に輝く氷のように、ちょっと目を離すとつかみ損ねる儚い欠片。
それをつかまえて、つかまえて、流れる物語を追ってゆく。
いくつもの美しい物語を追いかけて、空想の街を駆けてゆく。
空想の街は本当に不思議でした。物語がいろんなところに発生して、それぞれが流れてゆくのをリアルタイムで追っていくのです。
【1099】 対峙
刀を取れ。その腐った性根を叩き直してやる!と叫ぶ俺の言葉にもお前はへらへらと笑っている。
笑いながら人を斬ることができる奴だ。
口許に笑みを張り付けた獣だ。
飼い慣らせないなら殺せという命令すら意に介さぬお前は、それでも俺に「あんたならいいよ」と呟いた。
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HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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