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宵月楼-しょうげつろう-

あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。

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【1138】

デリケートなことに向き合うと語る言葉を失う僕は卑怯ものでしょうか。いくつもいくつも自分本意の慰めや励ましで人を傷つけたから、僕の中にはもう語る言葉はないのです。だからそっと祈っています。あなたが笑顔でいられますように。今は無理でも、いつかは。きっと。

【1139】

たとえ身の内に激しい情熱や、憤りや、悲しみがあるとしても、穏やかな文章を綴ることができる。そんな人になりたい。

【1140】

親しくても、言葉の刃は痛いんだよ。乱暴な言い方が通じるだろうって、甘えてないかい?放った言葉が刃になってる自覚があるなら、その刃が関係を切り刻む覚悟もするべきだよ。刃を突きつけられて、好意なんて感じる余裕が持てると思うかい?


【1141】

例えば、君の中の僕がとるに足らないものになっていた時の絶望。


【1142】

くっついて、離れて。
僕らはおはじきのように。
ベーゴマのように。
弾きあって、止まって、寄り添って、押し退けあって。
時々傷だらけになるけど、やっぱりここに戻ってくるんだ。


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【1114】

世界が君を嫌ってるんじゃない。君が世界を嫌ってるんだね。

【1115】

君がいるんです。君がいるんです。僕のわがままだけならば、いくらでもそう叫びます。それが夢の中ならば、自由に叫んでいいでしょう?だって現実の君はいつでも誰かに囲まれて、笑顔は僕のものじゃない。僕だけのものじゃない。

歌をお借りして。

【1116】

ダイキライダヨ。口の中で噛み砕いたら、苦かった。こんな言葉で君を満たしたらきっと君は苦しいから、僕はそれを噛み砕く。君が嫌いなんじゃないよ。僕の周りのあれやこれやいろんなものにもしそれをぶつけてたら、君もそれを聞くだろう?だから僕はそれを噛み砕く。ああ、苦いね。

【1117】

君は猫みたい。僕は構いたくなるけど、うざがられるのが嫌で我慢、我慢。急に距離詰めたら怖いかなあとか、馴れ馴れしいと嫌かなあとか、読めないから恐る恐る手を伸ばす。それでも、時々失敗して、ざくりと爪が刺さったり。うん、ごめん。一歩下がってもう一度距離を探る。その繰り返し。



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【1108】

朔の月に飲み込まれて、見えなくなっているのは僕の存在じゃなく僕の眼(まなこ)。僕が君を見ないから、きっと君からも見られていないって馬鹿な妄想だってわかってる。けど、僕は黒い月に身を沈めて君を視界から遠ざける。自分の弱さから目をそらす。

【1109】

否定的な言葉を、僕から全部奪いさって。どろどろしたこの感情を君に突き刺してしまう前に。僕の体から生えたトゲが君に届くその前に、僕は僕を封じ込める。

【1110】

僕がぱんって破裂したら、溜め込んだ思いはどこへ行くんだろう?くだらない軽さで風にまぎれて、誰にも気づかれずに消えてしまうのかもしれない。溜め込んでいた時には必死で苦しくても、意外と中身は薄くて淡いものなのかもしれない。


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【1100】

たった一人の言葉に傷つく。たった一人の言葉に癒される。

【1101】

晴れてるのか、曇ってるのか、わからない中途半端な天気。どうせならすっきり晴れるかどしゃ降りになっちゃえよ。君の心がわからない僕は空に八つ当たり。君は0と1では表せない。空も0と1では表せない。わかってるんだけどね。

【1102】

言いたいことを我慢すると、体の中でだんだん膨らんでそのうちばんって破裂しそうになるよね。ごまかしながらガス抜きするか、膨らんだところにピンを刺すか、どっちにしようか。

【1103】

僕はただの臆病者。君が笑うと嬉しいのに、それを失う時が怖いんだ。仲良くしたいのに、冷たくされるのが怖いんだ。だからねえ、僕の手を引いて強引に連れていってよ。僕が見たことのない空の下へさ。他力本願だと笑うかい?情けないと思うかい?でも今だけ踏み出していいって信じさせてよ。

【1104】

いつかなくなるのが怖いから、最初から手を伸ばさない。【臆病な僕の言い訳】


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【1092】

もう少し、柔らかい言葉はないかな。僕は僕の中を探る。トゲだらけの言葉は強い薬のようで、人を引きつけるけど、そのうち疲れてしまうから。媚びを売ってる?キレイゴト言ってる?ううん、きっとそういうんじゃない。言い方が違うだけ。

【1093】

少し置かれた距離に、諦めの笑みを浮かべて一歩後ずさる。

【1094】

僕らしさを探して、探して、やっとわかったことは、普通にしている僕が一番僕らしいということ。例えそれが、僕が求めてる理想でなかったとしても。

【1095】

雨が降る。世界が潤う。僕らが潤う。晴れた日に空を目指して伸びるために。

【1096】

砂の城が大きくなるのを僕はただ見つめてる。もうすぐ潮が満ちればあっけなく崩れてしまうだろうと予想はできるけど、僕はただ見つめている。崩れて流されてなにもなくなるであろう様を、僕はただ見つめている。それとも、飽きた君が自らの手で崩してしまうだろうか。僕はただ見つめている。


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HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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