宵月楼-しょうげつろう-
あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。
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【472】
浜辺で兎の根付を拾ったのは、いつだったか。
すっかり馴染んでしまっている根付を懐に、犬神は町を歩いていた。
買い物を頼まれたからだが、ふと小間物屋の前で足が止まる。
懐の兎が顔を出そうとしたのだ。
「・・・どうした?」
動く根付が人間の目にとまっては大変だとそっと押さえて問うと、兎はしきりに店先を気にしている。
並んでいるものをよく見れば、椿の浮き彫りを施した柘植の櫛が、くすり、と笑った。
「おや、懐かしい顔に会うもんだ」
ふわり、と椿咲く冬の朝の香りがした。
お題: 「浜辺」、「櫛」、「犬」で創作しましょう。
http://shindanmaker.com/138578
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浜辺で兎の根付を拾ったのは、いつだったか。
すっかり馴染んでしまっている根付を懐に、犬神は町を歩いていた。
買い物を頼まれたからだが、ふと小間物屋の前で足が止まる。
懐の兎が顔を出そうとしたのだ。
「・・・どうした?」
動く根付が人間の目にとまっては大変だとそっと押さえて問うと、兎はしきりに店先を気にしている。
並んでいるものをよく見れば、椿の浮き彫りを施した柘植の櫛が、くすり、と笑った。
「おや、懐かしい顔に会うもんだ」
ふわり、と椿咲く冬の朝の香りがした。
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【471】
大家の紹介で大店の用心棒の仕事をいただいたが、古い商家ゆえかそこここにあやかしがうろつき、しかも何故だか皆が相談事を持ちかける。
今日も瑠璃の置物の話を聞いていると、店の者に見つかったうえ、とうとう祓い屋と間違えられてしまった。
俺は話を聞くだけで祓ったりできん!
お題:「大店」、「瑠璃」、「大家」で創作しましょう。
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大家の紹介で大店の用心棒の仕事をいただいたが、古い商家ゆえかそこここにあやかしがうろつき、しかも何故だか皆が相談事を持ちかける。
今日も瑠璃の置物の話を聞いていると、店の者に見つかったうえ、とうとう祓い屋と間違えられてしまった。
俺は話を聞くだけで祓ったりできん!
お題:「大店」、「瑠璃」、「大家」で創作しましょう。
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【467】
「縁日?」
琴古主は誘いに来た龍の娘を不思議そうに見た。
「お祭りだよ!お店がいっぱい出るの」
さあ、行こう、と袖を引く娘に困惑しつつ、琴古主は妖狐を振り返る。
自分は狐の社に預けられた身ではなかったか。
「いいぜ、行って来いよ。楽しいぜ?」
妖狐は二人を見て優しく笑った。
お題:「縁日」、「琴」、「龍」で創作しましょう。
http://shindanmaker.com/138578
琴古主は琴のあやかしです。
こちらでは、愛しい男を呪い殺そうとして稲荷に預けられた身ですが、無邪気な娘のお陰で少し毒気を抜かれているようです。
【468】
こんな時間に駅に来たって、もう終電は行った後で。
僕は間に合わなかった自分を心底呪った。
きっとギリギリまで待っててくれてたはず。
でも、ため息をついた僕にぶつかるように君が抱きついてきた。
どうして?なんて疑問より先に僕は指輪を取り出す。
君に誓うよ。
もう、離さない。
お題:「深夜の駅」で登場人物が「誓う」、「指輪」という単語を使ったお話を考えて下さい。 http://shindanmaker.com/28927
【469】
もう列車が通ることのなくなった、さびたレールの上を歩いていく。
ポケットの中の宝物のビンをきゅっと手の中に握って。
君にもらったビンの中には、砂糖のように白いさらさらの砂。
この砂のある場所へ、僕はきっとたどり着く。
お題:『宝もの、砂糖、レール、さらさら、車』の5つのワードのうち3つ以上を使ったTwitterSSを書きます。
http://shindanmaker.com/107195
【470】
「保護色って知ってるか?」
蜜柑を剥きながら、男はのんびりと問うた。
新米の祓い人は真面目な顔で頷く。
「動物や昆虫のあれですか?」
「ああ、あやかしもやるんだ。よく言うだろ?壁に耳あり、障子に目あり」
振り返った障子には、そこに同化したあやかしの目がにやりと笑っていた。
お題:今日のお題は『保護色』『男』『ミカン』です。
http://shindanmaker.com/14509
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「縁日?」
琴古主は誘いに来た龍の娘を不思議そうに見た。
「お祭りだよ!お店がいっぱい出るの」
さあ、行こう、と袖を引く娘に困惑しつつ、琴古主は妖狐を振り返る。
自分は狐の社に預けられた身ではなかったか。
「いいぜ、行って来いよ。楽しいぜ?」
妖狐は二人を見て優しく笑った。
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琴古主は琴のあやかしです。
こちらでは、愛しい男を呪い殺そうとして稲荷に預けられた身ですが、無邪気な娘のお陰で少し毒気を抜かれているようです。
【468】
こんな時間に駅に来たって、もう終電は行った後で。
僕は間に合わなかった自分を心底呪った。
きっとギリギリまで待っててくれてたはず。
でも、ため息をついた僕にぶつかるように君が抱きついてきた。
どうして?なんて疑問より先に僕は指輪を取り出す。
君に誓うよ。
もう、離さない。
お題:「深夜の駅」で登場人物が「誓う」、「指輪」という単語を使ったお話を考えて下さい。 http://shindanmaker.com/28927
【469】
もう列車が通ることのなくなった、さびたレールの上を歩いていく。
ポケットの中の宝物のビンをきゅっと手の中に握って。
君にもらったビンの中には、砂糖のように白いさらさらの砂。
この砂のある場所へ、僕はきっとたどり着く。
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【470】
「保護色って知ってるか?」
蜜柑を剥きながら、男はのんびりと問うた。
新米の祓い人は真面目な顔で頷く。
「動物や昆虫のあれですか?」
「ああ、あやかしもやるんだ。よく言うだろ?壁に耳あり、障子に目あり」
振り返った障子には、そこに同化したあやかしの目がにやりと笑っていた。
お題:今日のお題は『保護色』『男』『ミカン』です。
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【461】
さっきまで前も見えないほどの大雨だったのに、唐突にやんだかと思うと日が射して来た。
「雨師はどこいった?」
「もう行ってしもうた」
風伯は心なしか元気がない。
「・・・仕方ねえな。俺が遊んでやるから」
「本当か!」
途端に吹く突風に、俺は少しだけ前言を撤回したくなった。
【462】
関所を越えれば紀州だった。
南に下るにつれて雨が多くなり閉口したが、今日はきれいに晴れている。
山には蜜柑が鈴なりで、小さな太陽がたくさんあるような微笑ましい気持ちになる。
絵師は紙と筆を取り出すと、おもむろにその場に座り込んだ。
この景色を描かずにはいられなかった。
お題:「関所」、「蜜柑」、「絵師」で創作しましょう。
http://shindanmaker.com/138578
【463】
僕は道化師。
夜のグラウンドで一人泣いていた君の前に現れて、手品を見せる。
君を笑顔にするために、僕は精一杯おどけて見せる。
でもね、もしも君が信じてくれるなら、手品じゃなくて魔法を使えるんだよ。
僕の右手をとってくれたら、二度と君を泣かせない魔法を使ってあげるよ。
お題:「夜のグラウンド」で登場人物が「信じる」、「手品」という単語を使ったお話を考えて下さい。 http://shindanmaker.com/28927
【464】
根付の兎が文机の上で見慣れぬものを見た。
夕焼けの色の丸いもの。
そばによって見てもよくわからない。
鼻でつつこうとしたら、犬神が苦笑してそれを持ち上げた。
首をかしげる兎の前に皮を剥いた夕焼けの欠片を置いてくれる。
兎はそれを食べてみた。
夕焼けはとろりと甘い味がした。
根付兎が食べたのは、なんでしょう。
【465】
「何故、人に混じって生きる。お前のその才は、人を狂わせる。期待と嫉妬がお前に重くのしかかる。その巨大な荷を何故自ら背負うのか」
神の声に、賢者は柔らかく笑んだ。
「他に術無しと思うからこそ縋るのでしょう。ならば私はその手を振りほどけない。私もまた、人なのですから」
お題:[巨大な,賢者,背負う,他に術無し]シリアスな感じでやってみよう!
http://shindanmaker.com/9025
【466】
「求めよ、されば与えられん」
屋上のフェンスにもたれてふざけたことを言うあいつを私はにらみつけた。
猫のように気まぐれで自由。
手を伸ばしてもちっとも心は捕まえさせてくれないくせに。
「もう一歩、足を踏み出してみなよ」
一歩踏み出す。
気がつけば、私があいつに捕まっていた。
お題:本日の身体部位は「足」、行動は「求める」、ほんわかした作品を創作しましょう。補助要素は「心」です。 http://shindanmaker.com/73897
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「雨師はどこいった?」
「もう行ってしもうた」
風伯は心なしか元気がない。
「・・・仕方ねえな。俺が遊んでやるから」
「本当か!」
途端に吹く突風に、俺は少しだけ前言を撤回したくなった。
【462】
関所を越えれば紀州だった。
南に下るにつれて雨が多くなり閉口したが、今日はきれいに晴れている。
山には蜜柑が鈴なりで、小さな太陽がたくさんあるような微笑ましい気持ちになる。
絵師は紙と筆を取り出すと、おもむろにその場に座り込んだ。
この景色を描かずにはいられなかった。
お題:「関所」、「蜜柑」、「絵師」で創作しましょう。
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【463】
僕は道化師。
夜のグラウンドで一人泣いていた君の前に現れて、手品を見せる。
君を笑顔にするために、僕は精一杯おどけて見せる。
でもね、もしも君が信じてくれるなら、手品じゃなくて魔法を使えるんだよ。
僕の右手をとってくれたら、二度と君を泣かせない魔法を使ってあげるよ。
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【464】
根付の兎が文机の上で見慣れぬものを見た。
夕焼けの色の丸いもの。
そばによって見てもよくわからない。
鼻でつつこうとしたら、犬神が苦笑してそれを持ち上げた。
首をかしげる兎の前に皮を剥いた夕焼けの欠片を置いてくれる。
兎はそれを食べてみた。
夕焼けはとろりと甘い味がした。
根付兎が食べたのは、なんでしょう。
【465】
「何故、人に混じって生きる。お前のその才は、人を狂わせる。期待と嫉妬がお前に重くのしかかる。その巨大な荷を何故自ら背負うのか」
神の声に、賢者は柔らかく笑んだ。
「他に術無しと思うからこそ縋るのでしょう。ならば私はその手を振りほどけない。私もまた、人なのですから」
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【466】
「求めよ、されば与えられん」
屋上のフェンスにもたれてふざけたことを言うあいつを私はにらみつけた。
猫のように気まぐれで自由。
手を伸ばしてもちっとも心は捕まえさせてくれないくせに。
「もう一歩、足を踏み出してみなよ」
一歩踏み出す。
気がつけば、私があいつに捕まっていた。
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【452】
柿の木長屋の一番端の部屋は、いつも店子が入らない。
いや、大家が入れないのだという。
実はこの部屋には一枚の鏡があり、満月の夜に、それに己が身を映して洗い髪を櫛梳る美しい女が現れる。
それが長屋の名の由来でもある大きな柿の木の化生だと、みな承知しているのだった。
お題:「長屋」、「鏡」、「洗い髪」です。
http://shindanmaker.com/138578
【453】
向き合って、重ねた手のひら。
視線を合わせて、そっとくっつけたおでことおでこ。
内緒話をするように微笑んで、囁く愛の言葉。
儀式のように、いたずらのように、こっそりと確かめあう暖かい気持ち。
お題:重ねた手のひら
【454】
空に風伯戯れて、巻き起こる風は秋と言うには蒸し暑く・・・
「ちったぁおとなしくできねえのか!髪がぐしゃぐしゃになるじゃねえか!」
「台風が近づいておるでなー、この胸騒ぎは止めようにも止められぬー!」
ダメだ。ハイになってやがる。
風が強くなって来たので、風の神を空想。
平安風の衣装の童子を想像しています。
【455】
遊女の契りと侮るか。
花魁はかんざしを髪から引き抜いた。
愛しい男にすがりつく若い女には目もくれず、男の首に手をかける。
震える唇に口づけて言い訳も命乞いも封じ、ためらいなく胸にかんざしを突き立てた。
ああ、耳には三味線の音が響く。
あなたの悲鳴さえも恋歌に聞こえる。
お題:『悲鳴さえも歌に聞こえる 』
http://shindanmaker.com/134159
【456】
「死ぬなと言うか」
「僭越ながら」
若い頃より変わり者の俺を相手にしてきたからこそ、寅之助はずけずけと物を言う。
「事の首謀者をおびき出すには、殿に生きていてもらわねばなりませぬ」
俺に寄せ餌になれと言いやがる。
「ほお、では俺の首にどれほどの価値があるか試してみよう」
お題:『俺の首にどれほどの価値があるか、試してみよう』
http://shindanmaker.com/134159
【457】
真夜中にだけ開く動物園を知ってる?
アメフラシは雨を降らすし、
雪豹は吹雪を吐くし、
獏は夢を食べるし、
雷鳥は雷を放つ。
きっと君、夢中になるよ。
本当は人間は入っちゃいけないんだけど、いつかこっそり僕が連れていってあげるね。
お題:「夜の動物園」で登場人物が「夢中になる」、「雷」という単語を使ったお話を考えて下さい。 http://shindanmaker.com/28927
【458】
あいつらバカだな。
目の前には僕の幼馴染みとそれをナンパする男が三人。
ちょっとかわいい女だと思って声をかけたんだろうけど。
「ふざけんな」
にこやかに彼女は口を開く。
「フルボッコにされたくなかったら、五秒で消えろ」
予測もつかない言葉に男たちは言葉を失っている。
お題:今日のお題は『予測』『フルボッコ』『女』です。
http://shindanmaker.com/14509
【459】
空に風伯戯れて、巻き起こる風は秋と言うには・・・
「雨まで降って来やがったじゃねえか!」
「うむ、雨師が追い付いたようじゃの!」
「やめてくれ!暴風雨じゃねえか!」
「何を言うておる。台風は暴風雨と決まっておる」
普段は気紛れな癖に、こんな時だけ真面目に働くんじゃねえ。
雨が降ってきたので、追加。
雨師も同じような衣装の童子です。二人で空を飛びながら、雨と風を操ります。
【460】
空に風伯と雨師戯れて・・・
「暴風雨だなあ、おい」
「我が風伯じゃ!」
「我が雨師じゃ!」
「「二人あわせて暴風雨じゃ!」」
「わかったよ。存分に遊べ。ああ、崩れそうなところだけは、ちっと避けてやってくれるか?」
「うむ、我とて後味の悪い遊びはしとうないからの」
よろしくな。
和歌山の雨はどうだったでしょうか。
被害が大きくならないといいけど。
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柿の木長屋の一番端の部屋は、いつも店子が入らない。
いや、大家が入れないのだという。
実はこの部屋には一枚の鏡があり、満月の夜に、それに己が身を映して洗い髪を櫛梳る美しい女が現れる。
それが長屋の名の由来でもある大きな柿の木の化生だと、みな承知しているのだった。
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向き合って、重ねた手のひら。
視線を合わせて、そっとくっつけたおでことおでこ。
内緒話をするように微笑んで、囁く愛の言葉。
儀式のように、いたずらのように、こっそりと確かめあう暖かい気持ち。
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【454】
空に風伯戯れて、巻き起こる風は秋と言うには蒸し暑く・・・
「ちったぁおとなしくできねえのか!髪がぐしゃぐしゃになるじゃねえか!」
「台風が近づいておるでなー、この胸騒ぎは止めようにも止められぬー!」
ダメだ。ハイになってやがる。
風が強くなって来たので、風の神を空想。
平安風の衣装の童子を想像しています。
【455】
遊女の契りと侮るか。
花魁はかんざしを髪から引き抜いた。
愛しい男にすがりつく若い女には目もくれず、男の首に手をかける。
震える唇に口づけて言い訳も命乞いも封じ、ためらいなく胸にかんざしを突き立てた。
ああ、耳には三味線の音が響く。
あなたの悲鳴さえも恋歌に聞こえる。
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【456】
「死ぬなと言うか」
「僭越ながら」
若い頃より変わり者の俺を相手にしてきたからこそ、寅之助はずけずけと物を言う。
「事の首謀者をおびき出すには、殿に生きていてもらわねばなりませぬ」
俺に寄せ餌になれと言いやがる。
「ほお、では俺の首にどれほどの価値があるか試してみよう」
お題:『俺の首にどれほどの価値があるか、試してみよう』
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【457】
真夜中にだけ開く動物園を知ってる?
アメフラシは雨を降らすし、
雪豹は吹雪を吐くし、
獏は夢を食べるし、
雷鳥は雷を放つ。
きっと君、夢中になるよ。
本当は人間は入っちゃいけないんだけど、いつかこっそり僕が連れていってあげるね。
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【458】
あいつらバカだな。
目の前には僕の幼馴染みとそれをナンパする男が三人。
ちょっとかわいい女だと思って声をかけたんだろうけど。
「ふざけんな」
にこやかに彼女は口を開く。
「フルボッコにされたくなかったら、五秒で消えろ」
予測もつかない言葉に男たちは言葉を失っている。
お題:今日のお題は『予測』『フルボッコ』『女』です。
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【459】
空に風伯戯れて、巻き起こる風は秋と言うには・・・
「雨まで降って来やがったじゃねえか!」
「うむ、雨師が追い付いたようじゃの!」
「やめてくれ!暴風雨じゃねえか!」
「何を言うておる。台風は暴風雨と決まっておる」
普段は気紛れな癖に、こんな時だけ真面目に働くんじゃねえ。
雨が降ってきたので、追加。
雨師も同じような衣装の童子です。二人で空を飛びながら、雨と風を操ります。
【460】
空に風伯と雨師戯れて・・・
「暴風雨だなあ、おい」
「我が風伯じゃ!」
「我が雨師じゃ!」
「「二人あわせて暴風雨じゃ!」」
「わかったよ。存分に遊べ。ああ、崩れそうなところだけは、ちっと避けてやってくれるか?」
「うむ、我とて後味の悪い遊びはしとうないからの」
よろしくな。
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HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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