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宵月楼-しょうげつろう-

あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。

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本日うるう年、2/29なので、そちらのついのべものっけときます。
イベントにはのっかるタイプなんです。


【696】 ないはずの日

今日は特別な日。ないはずの日だから、色々とないはずのものが増えている。角に翼に尻尾に魔法。いや、違う。もしかして「ないはずのもの」じゃなくて、「普段見えてないだけ」なのか?俺は彼女の頭の上に輝く輪っかを見つめて、目をこする。彼女が意味深な笑みを浮かべた。


【697】 スペシャルな肉の日

「今日はただの肉の日じゃないのよ!」
こいつ、ほんと肉のことになると目の色変わるな。
「今日は四年に一度しかない2月29日!つまりスペシャルな肉の日!」
なんだよそのドヤ顔。
「お前、そんなんだから彼氏できね・・・」
「うっさい!」
スペシャルな蹴りが綺麗に俺の腹に決まった。

すみません。変則・・・というか、パロ(^^;)
P4Aから肉無双の人と突っ込み無双の人でw


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【695】 春を待つ

 桜待つ。
 佐保の姫君目を覚まし、世に桜舞う春を待つ。
 目覚める御身を彩るように、瑠璃のかんざし、琥珀の飾り。
 翡翠磨いてその白き指に似合いの杯を。
 華やぐ季節を待ちわびて、古人が美しい言葉を選んで和歌を詠む。
 鳥も負けずに清らかな声で御身の目覚めを誘う。
 さあ、早く。
 我らに春をもたらし給え。

お題: 「和歌」、「瑠璃」、「桜」で創作しましょう。 #jidaiodai http://shindanmaker.com/138578
今日のお題はきれいだこと♪


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【692】 一緒にゆこう

さあ、おいで。
鼓や三味線、笛、太鼓。
楽の音鳴らして舞を舞い、花びら散らして、お菓子をまいて、優しい笑みで手を差しのべる。
楽しい場所へ行こうじゃないか。
苦しいことも悲しいことも、そこにはひとつもないのだよ。
頷く子供と手を繋ぎ、影が背後でにやりと笑った。

お題:「街道」、「鼓」、「手を繋ぐ」で創作しましょう。


【693】 狂った機械人形

僕は、あの日君に手渡した部品の分だけ不完全な機械人形。君がいなくなってから、僕はどこにもいけないままうすぐらい部屋で調子の狂った歌を歌う。心という名の部品が足りない、僕は不完全な機械人形。

昨日のKAITOの元にしたついのべ。


【694】 空白

落ち着いて、ちょっと足を止めよう。不規則にぶれている軸の揺れが止まるまで、その場で息を整えてみよう。ずっと走り続けることはできないんだから、なにもしない時間を作ってみよう。深呼吸、深呼吸。でないと、心が焼ききれちゃうよ。

たまにはのんびりしてもばちはあたらないよー、と夏目OPを聞きながら。


訪問&拍手ありがとうございます。
切ないけど綺麗な、そんな話は胸にささるかなあと思いながら書いたりしてます。
でも、そろそろ能天気な話も書いてみたい(^^;)。


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【691】


 僕は完璧な歌声を持った機械人形。
 疲れることなく、揺らぐことなく、いつでも素晴らしい歌を歌う。
 僕の歌を聞いた人たちは、喜んだり、涙したり、楽しそうに踊ったり。
 それはいつしか僕の中に降り積もっていく。
 人々の気持ちを受け取って、僕の歌は感情を持っていく。
 僕の心は歌を理解し、僕の歌はさらに人に喜ばれるものになった。

 歌う僕はたくさんの人に会う。
 みんな僕の歌に足を止める。

 だけど、君は耳が聞こえなかった。
 僕の歌は君には届かない。
 君に何かをあげたいと思っても歌しか持たない僕は、他に唯一持っているものを君にあげることにした。
 体の中からその部品を外す。
 君に手渡すと、それは君の中に溶けて消えていくのが見えた。
 僕の気持ちは伝わったかな。
 僕には、もうそれはわからないけれど。
 なぜなら、一番大事な部品の足りなくなった僕は、もう不完全な人形でしかなかったから。
 君にあげたのは、僕の心。
 それを失くした僕の歌は、元の完璧さを持たなかった。
 どこか狂って調子の外れた聞くに堪えない歌。
 もう僕は、心なしに歌が歌えなくなっていたんだ。
 だから僕の体はこの薄暗い部屋に放り込まれて、今はもう誰も僕の歌は聞かない。
 でもいいんだ。
 僕の中にあった暖かいものが君の中で息づいていると僕は信じて、今日も誰も聞かない歌を狂った音程で口ずさむ。


お題(というか、脳内イメージ):薄暗い部屋で壁にもたれて、うつろな瞳で薄い笑みを浮かべ、ぼんやりと調子の外れた歌をかすかに歌っているKAITO。


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【685】 君の道

無理しなくてもいいよ。君の歩く道は君にしか進めないんだから。迷っても、つまづいても、座り込んだって、それは誰にも責められることじゃない。自分の速度で歩けばいい。それにね、見渡せばきっと僕が見えるよ。僕の道は交差したり、並走したりしながら、君のそばにあるんだよ。


【686】 恋

視界に入る。気になる。目で追う。ため息。ぼんやり。声。反応する心臓。溢れる。止まらない。手を伸ばす。触れる指。驚く君。伝える。想い。届け。


【687】 広い世界

夕焼けが空を染める。それにつられて顔を上げる。いつの間にか手の届く範囲に狭まっていた視界が、目眩がするほどの速度で広がる。ああ、そうか。こんなに広かったのか。そのどこへも行こうと思えば行けるのだ。深呼吸すると、すくんでいた足が自然に一歩を踏み出した。


【688】 白き犬神

決して貴方のその白い姿を血で染めないで。それは難しいことだとわかってるけれど、その心を怒りで染めないで。貴方ならできる。だって、貴方の心は怒りの刃を鞘におさめることを知っているから。その心が変わらない限り、きっと私は貴方を好きになる。来世でもきっと。


【689】 復讐

「命乞いと懺悔、どっちの時間が欲しい?」倒した男に少年はそう訊ねた。傷だらけで倒れる男の目がその言葉にほんの少し揺れる。命だけは助かるのではないかという希望に口を開こうとする。だが少年はにこやかに笑んで刀を振り上げた。「どっちにしろ許さないから時間の無駄だね」

お題:「命乞いと懺悔、どっちの時間が欲しい?」


【690】 君の世界の虹

「虹の色、何色に見える?」君の問いに僕は少し考える。「そうだね。熱い火みたいな赤。暖かい太陽の光の橙、蜂蜜の甘い黄色、木の葉っぱの緑、美味しい水の水色、氷みたいな青、そして一人で寝るときの寂しい気分みたいな紫」目が見えない君の中で、それはどんな虹になるだろう。

お題:「虹の色、何色に見える?」


今日は、この間からツイッターで落としていたついのべを。
どれかひとつでも、気に入っていただけたらうれしいです。


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HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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