宵月楼-しょうげつろう-
あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。
[317] [316] [315] [314] [313] [312] [311] [310] [309] [308] [307]
【717】 贈り物
街道から手鞠がぽんぽんと森に転がっていった。無くした子供の泣き声も知らぬ顔で山道をころころと転がった鞠は、やがて小さな童の足にぶつかって止まった。美しい鞠を拾い上げ、童はにこりと笑った。「姫君に空からの贈り物じゃの」そして、それを抱えて森の奥に駈けていった。
お題:「街道」、「手毬」、「姫君」で創作しましょう。 #jidaiodai http://s
【718】 季節外れの桜
百年ぶりの目覚めだった。百年悪しきものを封じ浄める代償に、一夜だけ愛しき者との逢瀬が許される。彼女は眠りから目覚め、手を伸ばし、月明かりの下、愛しき者と指を絡ませ微笑みを交わした。吹いた風に季節外れの桜が舞い散ると、彼女は消えていた。一本の桜の古木が枯れたのだった。
お題:季節外れの桜
【719】 あの日
あの日、君は怖い目に遭い、僕は平気だった。君のために何かしたいと思ったけど、その気持ちがもうおこがましいのだと気づかされた。何も言う資格などないと。その時に出来た亀裂は、広がって、広がって、もう僕のいる場所から君は見えない。「ごめんね」も、もう届かない。
参加しています。もしよろしければクリックお願いします。
にほんブログ村
街道から手鞠がぽんぽんと森に転がっていった。無くした子供の泣き声も知らぬ顔で山道をころころと転がった鞠は、やがて小さな童の足にぶつかって止まった。美しい鞠を拾い上げ、童はにこりと笑った。「姫君に空からの贈り物じゃの」そして、それを抱えて森の奥に駈けていった。
お題:「街道」、「手毬」、「姫君」で創作しましょう。 #jidaiodai http://s
【718】 季節外れの桜
百年ぶりの目覚めだった。百年悪しきものを封じ浄める代償に、一夜だけ愛しき者との逢瀬が許される。彼女は眠りから目覚め、手を伸ばし、月明かりの下、愛しき者と指を絡ませ微笑みを交わした。吹いた風に季節外れの桜が舞い散ると、彼女は消えていた。一本の桜の古木が枯れたのだった。
お題:季節外れの桜
【719】 あの日
あの日、君は怖い目に遭い、僕は平気だった。君のために何かしたいと思ったけど、その気持ちがもうおこがましいのだと気づかされた。何も言う資格などないと。その時に出来た亀裂は、広がって、広がって、もう僕のいる場所から君は見えない。「ごめんね」も、もう届かない。
参加しています。もしよろしければクリックお願いします。
にほんブログ村
PR
この記事にコメントする
HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
カウンター