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宵月楼-しょうげつろう-

あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。

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【花火大会に行きたくなるコピー】

やっぱりダメだよ。ここからじゃ、音と振動だけだもの。

見上げる君の瞳の中の花火に釘付けになった

【"ワタシ"の台詞】

「名前で読んでよ。君の特別だって、思わせて?」

「翼が生えて、お前の空まで飛んでいけたらいいのにな」

「飛べない空に手を伸ばすけど、君の空には遠すぎる」

【その他】

君を見ると涙が溢れてしまうから、僕はできるだけ君を見ないようにしよう。動いている君の生きている声が、もう触れられないことを僕に突きつけるから、僕は君から目をそらす。もう、君を思い出させないで。僕の中から消えて。

おごらないように、でしゃばらないように、自分の価値を過信しないように、耳をふさがないように、自虐に陥らないように、自分と同じだけの好意を求めないように、月のようにひそやかに

お前はお前にできることをしろ。ためらうな。そのためらいがお前を殺す。踏み出せ。もししくじっても、その一歩は消えない。すべてに勝利する必要などない。そうできるものはすでに人ではないのだから。人として、歩け。


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【1043】 異国の音

その音を聞いたのはほんの偶然だった。
朝、いつものより一本早い電車に乗れた。
たったそれだけの気まぐれ。
だけど、ひとけのない学校の屋上で、僕は彼女が歌うのを聞いた。
聞いたことのない言葉は、心地よい音となって僕を捕らえた。
広がる草原と青空が見えた。

書き出しをお借りして。


【1044】 会いたくて

「最近のあやかしはコンビニ来るのか」
バイトしてるあいつはレジの向こうでニヤリと笑う。
人の癖に生意気だな。
「バカにすんな。あやかしだってジュースも飲むし弁当も食うわ」
「へー」
人恋しくなったのがばれてるみたいで妙に気恥ずかしくなった。

お題:コンビニ


【1045】 注:普通のコンビニです

雪女「氷、ある?」
俺「ありますよ」
犬神「・・・卵」
俺「おでんはないけど、つまみの燻玉が」
山童「塩にぎりないのか」
俺「シャケ入りもうまいですよ」
猫又「新作のデザート買いに来ちゃった」
俺「あんたほんとにあやかしか?」
意外と夜も忙しい。

お題:コンビニ


【1046】 仕方ない

「どうしても帰らねえのか?」
俺の問いに雪女は頷く。
「この暑さじゃ体も辛いだろ?今年はクーラーもあまり使えねえし。消えちまうぞ」
「やだ。離れたくない」
仕方ねえなあ。
「わあったよ。俺が一緒なら行くだろ?消えて欲しくねえんだ」

お題:雪


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【1040】 至福の夜

眠っている君の柔らかな髪にそっと指を絡ませると、淡く微笑んで君は寝返りをうった。
今だけは僕だけの君だって思っていいかな。
寝顔を胸に刻んでも僕は目を閉じる気になれなくて、君をずっと見つめていた。
一晩だけ、君を独り占めする幸せに身を浸していた。

お題:
今日の書き出し/締めの一文 【 眠っている君の柔らかな髪にそっと指を絡ませる 】  http://t.co/xa0YiAVQ


【1041】 雨

雨はツマンナイ。
君と会えないから。
散歩に行けないから。
体中湿っちゃうから。
でも、雨音は優しい。
雨上がりは綺麗。
君にやっと会えて嬉しい。
うん、そんなに悪くはないかもね。

お題:四季の徒然、梅雨

【1042】 夜を喰う

雨は夜を喰う。
僕は暗い部屋の中で、それに怯えて息を殺す。
夜を喰われて空虚になった世界はきっと外側からへこんで、へこんで、空気の抜けた風船のように僕ごとすべてを押しつぶす。
雨は夜を喰う。
僕の心を喰う。


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【1039】

死因は優しい嘘だった。
君がよかれと思ってついた嘘。
ちょっとした気紛れでついた小さなその一言が嘘だとわかった時、僕の心は壊れた。
貫かれた心から冷たい刃を引き抜いて、僕は君を道連れにした。
さよなら。優しい君。
僕を好きなふりなんかしなければよかったのに。

書き出しをお借りして。


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【1035】

自分がよくも悪くも人様に影響を及ぼすことができるような人間ではない、と思えば、この世の半分は凪いで見える。

【1036】

鏡に囲まれ見つめ返すは
「僕」で「私」で「俺」で「我」。
どれが君なの、と聞かないで。
どれもみんな自分だから。

【1037】

たとえば「僕」を「僕」だと主張する「僕」は「僕」じゃないという矛盾。僕は誰?僕は何?

【1038】

雲間に見える薄い青空になりたい。雲で見えなくてもここにいるよ。君から見えなくても君を見てるよ。見上げてくれたらほっとしてくれるようになりたいよ。
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HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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