宵月楼-しょうげつろう-
あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。
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「絶滅危惧種」「未来」「アカシックレコード」に関わる、「一人称視点」のSSを5ツイート以内で書きなさい。
http://shindanmaker.com/15896
というのに挑戦してみました。
ツイート制限+各ツイートにハッシュタグを入れると、結構、文字数が減りますね。
こういう制限で頭を悩ませるのも、いい頭の運動になる気がします(^^)。
しかし、やはり、文字数に振り回されたので、追記してUPします。
本文は【Open?】で開きます。
「これはゲームだよ」
くすくす笑いながら言うと、階段の少し上に立った彼女は怪訝そうな顔をした。
僕が通せんぼしていたから。
「僕はココをどかない。どうする?」
ちょっと困らせたかっただけだったのに、まさかにっこり笑って僕の腕の中に落ちてくるなんて。
お題:
「昼の階段」で登場人物が「選ぶ」、「ゲーム」という単語を使ったお話を考えて下さい。
5ツイートSSを書いたので(別記事の「アカシックレコード」)一本だけでした。
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延べられた床は夜の空気に少し冷えていた。
そのひんやりとした感触を少し湿り気のようにも感じながら体を横たえると、疲れきった体は途端に睡魔に襲われる。
明日の剣術の試験はなんとしても受からなければ。
呟きが闇に零れる。
この時のために生きて来たのだから。
お題:
「夜の床の上」で登場人物が「感じる」、「試験」という単語を使ったお話を考えて下さい。
【59】
ゆるゆると過ぎる日曜の午後。
やることが見つからない、というよりも、なにもしたくない。
でも、何もしないとそれはそれで余計なことを考えて憂鬱になる。
雨が降る前の空のように曖昧な気持ち。
しまいには布団に突っ伏して目を閉じた。
ああ、猫になりたい・・・。
【60】
僕は嘘つきだ。
文章を書く人間はみんな、嘘つきなんだ。
きれいな嘘。
悲しい嘘。
ありもしない気持ちの羅列。
絵空事のシチュエーション。
そこに混ぜたほんの少しの「本当」を悟られないように、幾重にも嘘で覆う。
僕は今日もここで嘘をつく。
嘘に隠れて「本当」を吐き出す。
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【55】
僕らは多分、馬鹿みたいにハイになっているんだと思う。
夕方、ホテルの部屋に入った途端、まず押し入れを開けて枕を取り出した。
そして飛び交う枕。
普段はめんどくさいとかかったるいとかが口癖なのに、壊れたように笑いあう、僕ら。
修学旅行、恐るべし。
お題:
「夕方のホテル」で登場人物が「笑い合う」、「枕」という単語を使ったお話を考えて下さい。
【56】
半袖。
日射し。
草いきれ。
茹でたトウモロコシ。
君の額に光る汗。
蚊取り線香の匂い。
いつの間にか近づいている、夏の気配。
・・・ねえ、まだ六月だって、知ってる?
【57】
まだ夜明け前。
ベランダに出て、うっすらと白み始めた空に手を伸ばす。
消えていく星と手を繋ぐように。
遥か遠くにいる君と手を繋ぐように。
ねえ、君はどうしてる?
君の夢に僕はいるかな?
起こして聞いてみたい思いを、苦笑して風に散らした。
お題:
「早朝のベランダ」で登場人物が「手を繋ぐ」、「星」という単語を使ったお話を考えて下さい。