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宵月楼-しょうげつろう-

あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。

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【86】

月のない夜に君の家の庭に行くよ。
君の部屋の窓に小石を当てるから、顔を見せて。
大丈夫。星明かりだけでじゅうぶん僕には見えるから。
そして、物語のように君を見上げて、永遠を誓うんだ。
足跡も残さずに朝には消えていても忘れないで。
僕は君が好きだってこと。

お題:
「深夜の庭」で登場人物が「誓う」、「跡」という単語を使ったお話を考えて下さい。


極甘ですねー(^^;;;)。
ロミジュリのイメージで。
でも内心、「僕」は猫のイメージだったりするのです。


【87】

文章に込められた気持ちを色で感じる青年がいた。
苦い思いは暗い色。嬉しい思いは明るい色。
そんな彼がいつも目を止めてしまうのは、桜の様な薄ら紅。
そういう文章を書く女性にいつも恋をする。
しかしそれは最初から実らぬ恋。
薄ら紅は、誰かに恋をしている心の色なのだから。

何がしたかったかというと、「決まってんだろ。恋する女が可愛いからだよ」BY 光流先輩(ここはグリーンウッド)がやりたかっただけなんです(^^;;;)。

【88】

闇夜のカラスがカアと啼く。
羽を広げて大袈裟に、
「行く先見えぬ人の世の、道先案内致しましょう」
黒猫、それをあざ笑い、
「鳥目の癖に偉そうに。我がその役引き受ける」
どちらにしてもこの闇に、紛れ消え入るその体。
一人迷子になりたくなくば、甘言何とぞご注意を。

「カートニアゴ」ですね(^^;)。
「黒猫とカラスがニヤニヤ」な雰囲気も入れたかったんですが、いっぱいいっぱいでした。


【89】

月の如くに気持ちが変わる 
君に恋して幾年も 
泣いて笑って怒って恥じらう 
君を見つめるだけの日々。
幾度目わからぬ涙の君を慰める手の行き場を変えて 
もう手を伸ばしてもいいですか?
涙に濡れるその唇に 
僕も触れてもいいですか?

1_darkさん(ついのべの大手さん)の「月をテーマに書いてみませんか」という企画に、いきなり飛び入り参加しました。
「月」といいつつ「月の様な女性」に変化させてしまって、ずれてる感は否めないんですがwww
結構参加者があって、同じテーマでも全然違うテイストの文章が上がってくるので、読んでいても面白いですね。
また参加してみようと思います。



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【84】

オールナイトの映画が終わる。
白々と灯りがついて、浸りきっていた世界の終焉を告げる。
少し現実に戻れなくてぼーっとしていたら、君が笑って僕の口に飴を放り込んだ。
「朝御飯までのつなぎね」
優しく笑う君に僕は手を差し出した。
「どうせ繋ぐなら、こっちでしょ」
 
お題:
「早朝の映画館」で登場人物が「手を繋ぐ」、「飴」という単語を使ったお話を考えて下さい。


【85】

雨の日は、沈みがちな気分が軽くなるように柔らかく。
晴れた日は、梅雨の晴れ間を浮き立たせるように鮮やかに。
私を見る貴方が少しでもこの雨の季節を好きになってくれるように、
私は精一杯装ってここで貴方を待ち続けるの。
私は、紫陽花。
雨の日のお日様。

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いつもありがとうございます。
拍手をいくつかいただけて、ブログ村へのアクセスもしていただけて、とてもうれしいです。
ついのべに関しては、ツイッターでRTしていただけたり。
読んでもらえなくてもきっと発信していくんだろうけど、反応があるということは本当に力になります。
これからも、よろしくお願いします(^^)。


【81】

心臓から痛い部分を外してはブリキの缶にしまっていく。
外すたびに、世界は暮れてゆく。
夕焼けが辺りを染める頃、最後の一欠片をしまってブリキの缶にふたをすると、世界は唐突に星もない闇夜になった。
いつの間にか現れた黒猫が、僕を嘲笑ってこう言った。

「大人の世界にようこそ」
 
【82】

あれから何百年経とうとも君の面影は薄れず、
それだけを抱いてさまよう僕を、なぜかいつも君はまっすぐに見つけ出す。
君を黄昏の世界に引き込めば失うことも待つこともないのに、
それだけはどうしてもできず、僕はまた君と巡り会う時を夢見てさまよい続ける。
 
毎月14日は「ツイノベの日」だそうで、まわってきたお題が「あれから」でした。
読むと結構震災関係が多かったんですが、当事者ではないので、通常営業であやかしものにしてみました(^^;)。


【83】

雷が鳴る夜は怖くて一つの部屋で寝る。
「もう小学生なんだから、一人一部屋ね」ってママに言われても、アレだけはダメ。
部屋を閉め切って、一緒に布団をかぶって、お互いのドキドキを感じると、
生まれる前に戻ったみたいで安心する。
だって、双子なんだもの。

お題:
「深夜の密室」で登場人物が「共有する」、「雷」という単語を使ったお話を考えて下さい。

子供口調はお題の使い方が難しい・・・orz
双子が、雷の夜はベッドの中で手を繋いでたら安心して寝られるよ、って場面で書いてみました。



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いろんなことが起こって、それにあたふたして、気付けば一つ書くのがやっとでした。
少しヤラレているので、書いても暗くなるのはいやだな、という気持ちもあって、筆が、というか、キーボードを叩く手が進みません。
ちょっとずつついのべやりつつ、ちょっと書きたい文章があるのでそれを構築していこうかな。


【80】

そこは大人が「入っちゃダメ」って言う使ってないビルで、でも、僕らには格好の遊び場。
学校帰りにこっそり集まる秘密基地。
工事用の仕切りの向こうで足音がしたら、手をつないで動きを止めて、息を殺して大人が行き過ぎるのを待つ。
なんだか、スパイみたいだね。

お題:
「夕方の廃ビル」で登場人物が「手を繋ぐ」、「足音」という単語を使ったお話を考えて下さい。


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【78】

早朝、朝練が始まる前のグラウンドで柔軟をしていた貴方が、遠くから見てた私を見つけて笑いかける。
それだけで心臓が跳ねる。
いつも距離は縮まらない。
苦しいほどのときめきと吐息に、きっと気づかないんだよね。
少し悔しいな、と思いながら、手を振ってみせた。
 
お題:
「早朝のグラウンド」で登場人物が「ときめく」、「吐息」という単語を使ったお話を考えて下さい。

こんな女の子視点の恋愛風味は実は苦手です(^^;;;)。


【79】

人の縁は一期一会。
そのひとつひとつが、貴石(奇跡)の如き我が宝。
しかし、【来る者は拒まず、去る者は追わぬ】のが理想と心に言い聞かす。
それを達観できぬのは、ひとえに己の未熟さの故。
いっそ記憶すら断ち切る白刃があれば、迷わず切り捨て終いにしているだろうか。
たとえ、それが卑怯な逃げだとしても。

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HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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