宵月楼－しょうげつろう－

ついのべデーお疲れ様でした。
具体的な単語だと発想が限定されてしまうのは、やはり、まだまだ想像力が貧困なのかなあと思ってしまいます（＾＾；）。
昨日載せられなかった分を一個だけ。

今月のお題は【試験】です。

【633】


これは大丈夫。あれは少量だけ。こっちは絶対使えない。
僕は真剣に薬草とにらめっこする。
薬師の試験は薬草を見極めることから始まり、調合から投薬方法まで完璧じゃないと合格しない。
「知識は完璧だが、ひとつだけ足りんな」
「あ・・・笑顔」
「そう、合格だ」



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本日ついのべデーにて、随時更新。
今月のお題は【試験】です。

【631】


これを逃したら試験の機会は当分訪れない。
雨師、風伯、雷公はとても長い時を生きるから、座が変わることは数百年に一度なのだ。
この土地の風伯の座を得ようと思うなら、この試験は落とせない。
私は唇をかみ締めた。
絶対、あの人に春のそよ風を届けるんだ！

【632】

僕は書き続ける。
時には書いたものが僕を傷つけたり、思ってもいないことを書いてたり、読むのが嫌なほど下手だったり、書けなかったりするけれど、それはきっと書きたいと思った一番最初の気持ちを思い出すための復習の小テストみたいなものだと思うんだ。



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【627】

君に約束するよ。
いつか夜中の動物園に連れて行ってあげる。
こっそり柵を飛び越えるくらい僕には簡単だもの。
動物たちと遊んで、星空の下で散歩するんだ。
君は僕に星座を教えてね。
約束だよ？

お題：「深夜の動物園」で登場人物が「約束する」、「星座」という単語を使ったお話を考えて下さい。
http://shindanmaker.com/28927

【628】

雪をはらんだ冬の雲は輪郭が曖昧で、なんとなくとろりとしているように見える。
春の軽やかな紗のような霞や夏のくっきりした入道雲、秋の高い空にぽっかりと浮かぶ真綿のような雲。
そのどれよりも優しく感じ られるのは、きっと雪になって僕らの側に来てくれるからなんだと思う。

お題：冬の雲


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【615】

差し伸べた手にひとひらの雪。
雪空を見上げる君の頬に一粒の涙。
心の中では慟哭している君の静かすぎる後ろ姿に、僕は何も言えずに立ち尽くす。
君が雪に手を伸ばしたように、僕も君に手を差し伸べられたら。
でも僕の手は凍りついて動かない。
君の髪に降り積もる雪さえも払えない。


お題：・・・というか、ボカロ曲【ひとひらの】を聞いて。
歌いたい。


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【613】　夏の日

夕日がさしこむ神社の境内は、ひとけがなくて寂しい。
夏はこんな風じゃなかったっけ。
そう思う僕の視線の先には、まぶしい陽射しの中で笑いあう制服の僕と君がいる。
ぽっかりと空いた左側が寒くて、僕はそっと身を震わせた。


お題：「夕方の神社」で登場人物が「笑い合う」、「制服」という単語を使ったお話を考えて下さい。htttp://shindanmaker.com/28927


【614】　君へ

あったかい部屋の中でぺたりと座り込んで、むかいあわせじゃ照れくさいから背中合わせでちょっとだけ体重を預けて、マグカップの紅茶をゆっくりと飲む。
そんな居心地の良さをくれる君に出会えたことが嬉しいと思う。
僕を見つけてくれてありがとう。
来年もよろしくね。


お題：お世話になった君へ
年末ですね。気分的にそういうシーンを思い浮かべたり、呟いてみたり。


拍手ありがとうございます。
雪の静けさが好き、と言うお話、同じような方が居て瑠璃丸も嬉しいと思います（＾＾）。
しかし、リフトでひたすら上に上るのは確かに自殺行為！ｗｗｗ
高い場所が苦手なので、リフトに乗れる勇気だけでもう尊敬です。あれ、足の下、何もないじゃないですか（＾＾；；；）。


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