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宵月楼-しょうげつろう-

あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。

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七夕も終わりましたので、通常営業です(^^;)。
7/7分より、記事のアップを翌日にすることにしました。
できるだけ翌日にあげますが、時々遅れるかもしれません。
気長に見てくださいませ。

せっかくのブログですので、その時々のことも少し書いていこうかと思っています。
よろしくお願いします。



【158】

カナカナカナ・・・。日暮しが鳴く。
漸く傾いた太陽が、畳の上に長い影を落とす。
白い半袖の開襟シャツに包まれた体は、もう大分薄く細くなっていて、
それを恥ずかしがるように向けられた背中が黄昏に消え入りそうで怖くなる。
まだこの手から逃げてしまわないで。
置いていかないで。
 
お題:
「夕方の畳の上」で登場人物が「逃げる」、「半袖」という単語を使ったお話を考えて下さい。
http://shindanmaker.com/28927

一昔前の、サナトリウムもののような雰囲気で。

【159】

とうとう夏がやって来た。
夏の暑さなんて大嫌いなはずなのに、庭に水を撒く君が、降り注ぐ眩しい光の下できらきらと嬉しそうに笑うから、つい、夏もいいかも、なんて思っちゃったじゃない。
え?やだなあ。
その、目のやり場に困る薄着に誘われたわけじゃないよ?


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七夕でしたね。
というわけで、必死で掌編を書いておりました。
書き始めたら、やっぱり七夕の日にあげたくなってしまって(^^;)。
雨でしたが、きっと雲の上では年に一度の逢瀬が叶っていたことと思います。


【155】

毎朝、10分だけこの公園で会う約束をして、もう三ヶ月が過ぎた。
ベンチに座って、少しおしゃべりするだけ。
でも今朝は違った。
君の頭が僕の肩にことん、と乗せられる。
見れば君は転寝していて、可愛い寝顔に目眩がした。
このまま寄り添って、10分なんて過ぎなければいいのに。

お題:
「朝の公園」で登場人物が「寄り添う」、「目眩」という単語を使ったお話を考えて下さい。
http://shindanmaker.com/28927

【156】

七夕。笹の葉。星祭り。
涙の雨で溢れた河が、儚い恋路の邪魔をする。
願いを叶えられるなら、せめて一夜の逢瀬をおくれ。
伸ばした指が貴女に触れる。
願いはたったそれだけなのに。

あまりにみんなが「雨」だというので、雨の七夕を書いてみました。
でも、寂しくなった(^^;)。


【157】

雲の上には金銀砂子。
天の川を渡すカササギの橋。
一年に一度。
せっかくの逢瀬だもの。
二人きりになりたいの。
呟いて、織姫は一年かけて織り上げた紗を空に広げる。
・・・そうして、今年も七夕の夜は雨。

なので、今度は前向きな雨の七夕を。
デート現場を見られたくない。二人っきりがいい。
って、こっちの方がいいと思いません?w



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七夕話。
ぎりぎり間に合いました!・・・すでに夕方ですが。
突貫で書いたので、いろいろお目こぼしくだされば幸いです(^^;;;)。

本文は【Open?】で開きます。

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【150】

似たような場所でぐるぐるぐるぐる。
僕は自分の尻尾を追いかけては目がまわって座り込む子猫のように、埒もないこと繰り返す。
ぐるぐるぐるぐる。
いつまでたっても止める方法がわからない。

【151】

会議室を片付けながら、君はお腹が空いたと愚痴っている。
しょうがないよ、下っ端だもん。雑用係でしょって言ったら、裏切り者ってにらまれた。
お腹が空くと怒りっぽくなるんだから。
僕は君に飴を一個放り投げる。
器用に受け取った君は、それを口に放り込んで子供みたいに笑った。

お題:
「昼の会議室」で登場人物が「裏切る」、「飴」という単語を使ったお話を考えて下さい。
http://shindanmaker.com/28927

【152】

ねえ?
その指先で僕に触れていいのは君だけだよ。
その優しい指で僕をくすぐる時の君の嬉しそうな顔が見たいから、撫でてってねだるんだよ。
捨てられた僕をまるごと受け入れてくれた君だから、僕も君をいっぱい幸せにしたいよ。
ただの猫だって、そんな思いを心に隠してるんだよ。

お題:
本日の身体部位は「指先」、行動は「受け入れる」、ふわふわした作品を創作しましょう。補助要素は「隠しごと」です。
http://shindanmaker.com/73897

今日も今日とて猫ネタです。お題を見た時に、猫ののどをくすぐるイメージしか浮かんでこなかったので。でも、「隠しごと」を入れるのが難しくて、ふわふわしてない気が。

【153】

好きだよ。
好きだよ。
朝に夕に、僕は君に囁く。
僕が囁く度に、君は笑顔をかえしてくれる。
とろけるような優しい笑みは僕にしか見せない特別なものだって、僕は知ってる。
だから、幸せだよ。
言葉がたとえ通じなくても。
体を君にすりつけて、僕は今日も愛の告白をする。

「にゃあん」

上のお題でもうひとつ。
どうしてもがんばって「ふわふわした話」を書こう、と挑戦しましたが、玉砕しました(^^;;;)。


【154】

僕の声。
僕の歌。
この花弁の一つ一つのように風に乗って、いつか君の元へ。
この薄ら紅と同じ淡い想いを乗せて、きっと君の元へ。


・・・届け。

ボカロ(KAITO)ネタ。



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【147】

夕日が部屋にさし込むのを合図に、今まで閉じていたまぶたがゆっくりと開いて紅の瞳が現れた。
それは自分の手首にはまる手錠を見つめ、次いで自分を見下ろしている魔道師を見上げた。
次の瞬間、手錠は音をたてて床に落ち、魔道師は力量以上の魔物を捕らえる愚を思い知ったのだった。

お題:
「夕方の部屋」で登場人物が「見上げる」、「手錠」という単語を使ったお話を考えて下さい。
http://shindanmaker.com/28927

【148】

この小さな世界で、何にも心を揺らされない場所で、僕は一人で生きていく。                                                                      


「それはとても寂しいことだよ」そう囁いたのは、ダレ?

【149】

穴を掘って、埋めてしまおう。
全部。
全部。
そう呟きながらいろんなものを穴に放り込んでいるうちに、僕は穴の中から丸く切り取られた空を見上げていた。
あ、僕も埋めるんだ。
そうだね。
君が一番嫌いなのは僕。
最後に見えたのは、僕の、ガラス玉のようになにも映さない瞳だった。


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HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
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