宵月楼-しょうげつろう-
あやかし風味。ミステリー皆無。恋愛要素多少混入。
[24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34]
【969】
「創」りたい。人の真似をせず、人を揶揄せず、人を縛らない言葉を産み出したい。
【970】
ギラギラと乱暴な夏の陽射しより、少し薄暗いしっとりと濡れた空気の中でぽわんと咲いている方が紫陽花らしいと思う。半ズボンの小学生じゃなくて、着物に番傘の美人だから。
【971】
君の心を吸い込んで返してあげない
【972】
染まってしまえばきっと同じものに成り果てて朽ちることができるだろう
【973】
僕らは正義の味方でも、悪魔の申し子でもない。僕らはただのなにも知らない子供だ。
参加しています。もしよろしければクリックお願いします。
にほんブログ村
「創」りたい。人の真似をせず、人を揶揄せず、人を縛らない言葉を産み出したい。
【970】
ギラギラと乱暴な夏の陽射しより、少し薄暗いしっとりと濡れた空気の中でぽわんと咲いている方が紫陽花らしいと思う。半ズボンの小学生じゃなくて、着物に番傘の美人だから。
【971】
君の心を吸い込んで返してあげない
【972】
染まってしまえばきっと同じものに成り果てて朽ちることができるだろう
【973】
僕らは正義の味方でも、悪魔の申し子でもない。僕らはただのなにも知らない子供だ。
参加しています。もしよろしければクリックお願いします。
にほんブログ村
PR
【965】 化け物に非ず
憐れむような瞳に腹が立った。
こちらは命を狙っているというのに。
鎖鎌を構えると、彼は指の先に狐火を生む。
自分が望んでも得られなかった力。
「あやかしの癖に人の武器を使うか」
「言うな!俺は化け物じゃねえ!」
稲荷の境内に殺気が満ちた。
お題:今日のお題 「稲荷」 「鎖鎌」 「憐れむ」 http://t.co/wIdYyeyK
【966】 蛍火
「男とか女とか、若いとか年取ってるとか、人間とか猫とかあやかしとか、そんなんどうだっていいよ。もっと大事なことは他にあるでしょ?」
黒猫はそう言って、人間の姿になると蛍の瞬きを指にとまらせた。
「あの人はいつもそれを教えてくれるんだ」
【967】 鬼の花嫁
白無垢を着た花嫁は、その夜、鬼と婚姻する。
否、婚姻という名の生け贄であると花嫁は知っていた。
「よう来た」
岩屋に一人残され名残の月を見ていた花嫁が驚いて声の方を見ると、そこには闇夜色の着物を来た鬼が立っていた。
美しさに声を失った。
お題:今日のお題 「闇夜」 「着物」 「婚姻」 http://t.co/wIdYyeyK
【968】 いわくつき
「長屋住まいのくせにいつまでも手放さねえんだから」
呆れて日本刀を眺める俺に、奴はへらへら笑ってやがる。
「せめて行李に隠しとけよ」
「無理だって梅之介も知ってるじゃないか」
「化け物刀じゃなあ」
「誰が化け物じゃ」
刀は人の形をとった。
お題:今日のお題 「長屋」 「日本刀」 「梅」 http://t.co/wIdYyeyK
参加しています。もしよろしければクリックお願いします。
にほんブログ村
憐れむような瞳に腹が立った。
こちらは命を狙っているというのに。
鎖鎌を構えると、彼は指の先に狐火を生む。
自分が望んでも得られなかった力。
「あやかしの癖に人の武器を使うか」
「言うな!俺は化け物じゃねえ!」
稲荷の境内に殺気が満ちた。
お題:今日のお題 「稲荷」 「鎖鎌」 「憐れむ」 http://t.co/wIdYyeyK
【966】 蛍火
「男とか女とか、若いとか年取ってるとか、人間とか猫とかあやかしとか、そんなんどうだっていいよ。もっと大事なことは他にあるでしょ?」
黒猫はそう言って、人間の姿になると蛍の瞬きを指にとまらせた。
「あの人はいつもそれを教えてくれるんだ」
【967】 鬼の花嫁
白無垢を着た花嫁は、その夜、鬼と婚姻する。
否、婚姻という名の生け贄であると花嫁は知っていた。
「よう来た」
岩屋に一人残され名残の月を見ていた花嫁が驚いて声の方を見ると、そこには闇夜色の着物を来た鬼が立っていた。
美しさに声を失った。
お題:今日のお題 「闇夜」 「着物」 「婚姻」 http://t.co/wIdYyeyK
【968】 いわくつき
「長屋住まいのくせにいつまでも手放さねえんだから」
呆れて日本刀を眺める俺に、奴はへらへら笑ってやがる。
「せめて行李に隠しとけよ」
「無理だって梅之介も知ってるじゃないか」
「化け物刀じゃなあ」
「誰が化け物じゃ」
刀は人の形をとった。
お題:今日のお題 「長屋」 「日本刀」 「梅」 http://t.co/wIdYyeyK
参加しています。もしよろしければクリックお願いします。
にほんブログ村
【963】
猫寄せの十蔵は、今日も山奥の一軒家の縁側で猫の話を聞いている。猫たちが集めてきた情報は、意外と高く売れるのだ。それ故に情報屋として猫たちを養える。だが、端から見れば猫と戯れているのどかな光景にしか見えないのだが。
設定:人里離れた山奥の中で多くの猫を飼っているとされる男。彼には猫を引き寄せたり、操ったりする力があるとされ、猫を使役し町の情勢を知ることもあるという。
【964】
十蔵じいさんが猫寄せの十蔵と呼ばれてる理由?見たらわかるじゃん。あのじいさん、猫に異常に好かれるんだよ。ほら、いつも十匹くらいそばにいる。家にはもっといるんだ。そう言えば、ずっとじいさんの姿のままな気がするけど、まさか、猫又?
設定:町に住む110歳のおじいさんの異名。本名時田十蔵。十蔵じいさは、町のはずれにある木造一階建てのおうちでたくさんの猫に囲まれて暮らしている。野良だったり飼い猫だったりいろいろな猫が十蔵爺さんの元にやってくるため、その名が付いた。
設定:かつて北条家に仕えた風魔の忍。噂では猫の血が混じっていると言われ、ありとあらゆる猫が彼の手となり足となって働くという。
北条家没落後は単独で豊臣秀吉を狙っているらしいが……
設定をつけようという遊びで、二つ設定をいただいたので関連付けて二つ。
どういう設定が来るかわからないので、楽しいです。
参加しています。もしよろしければクリックお願いします。
にほんブログ村
猫寄せの十蔵は、今日も山奥の一軒家の縁側で猫の話を聞いている。猫たちが集めてきた情報は、意外と高く売れるのだ。それ故に情報屋として猫たちを養える。だが、端から見れば猫と戯れているのどかな光景にしか見えないのだが。
設定:人里離れた山奥の中で多くの猫を飼っているとされる男。彼には猫を引き寄せたり、操ったりする力があるとされ、猫を使役し町の情勢を知ることもあるという。
【964】
十蔵じいさんが猫寄せの十蔵と呼ばれてる理由?見たらわかるじゃん。あのじいさん、猫に異常に好かれるんだよ。ほら、いつも十匹くらいそばにいる。家にはもっといるんだ。そう言えば、ずっとじいさんの姿のままな気がするけど、まさか、猫又?
設定:町に住む110歳のおじいさんの異名。本名時田十蔵。十蔵じいさは、町のはずれにある木造一階建てのおうちでたくさんの猫に囲まれて暮らしている。野良だったり飼い猫だったりいろいろな猫が十蔵爺さんの元にやってくるため、その名が付いた。
設定:かつて北条家に仕えた風魔の忍。噂では猫の血が混じっていると言われ、ありとあらゆる猫が彼の手となり足となって働くという。
北条家没落後は単独で豊臣秀吉を狙っているらしいが……
設定をつけようという遊びで、二つ設定をいただいたので関連付けて二つ。
どういう設定が来るかわからないので、楽しいです。
参加しています。もしよろしければクリックお願いします。
にほんブログ村
見上げた空に 月など見えず 涙降らせる 雲ばかり
千差万別。一期一会。付かず離れず?断絶可
蛍火に紛れて君の魂が僕を見に来てくれる水無月
心に作った 格子の奥に 籠る貴方に 届かない
毒を吐くならその唇をふさいですべて中和して
鋭いナイフの切っ先ならば飲み込み心臓くれてやる
迷いの森で出口を求め魔女焼き殺す聖少女
参加しています。もしよろしければクリックお願いします。
にほんブログ村
千差万別。一期一会。付かず離れず?断絶可
蛍火に紛れて君の魂が僕を見に来てくれる水無月
心に作った 格子の奥に 籠る貴方に 届かない
毒を吐くならその唇をふさいですべて中和して
鋭いナイフの切っ先ならば飲み込み心臓くれてやる
迷いの森で出口を求め魔女焼き殺す聖少女
参加しています。もしよろしければクリックお願いします。
にほんブログ村
【961】 猫集会
「こんばんは。今日も月が綺麗ですね」
「ええ、本当に」
小さな声で挨拶を交わす。大声は出さない決まりだ。だって人間に見つかると厄介だもの。
「今夜はマタタビ酒を持ってきましたよ」
三丁目のトラさんが自慢げに瓶を揺らした。
さあ、猫集会を始めよう。
お題:今日も月が綺麗ですね。
【962】 狐執事
いらっしゃいませ、と、そいつは妙に丁寧なしぐさでお辞儀をした。
完璧な執事スタイル。だが背後で揺れるものがある。
「あの」
「はい?」
「どうして尻尾が?」
「おや。隠し忘れておりました」
狐目がにやりと笑う。
「英国風は主の趣味でございます」
お題:今日の書き出し/締めの一文 【 いらっしゃいませ、と、そいつは妙に丁寧なしぐさでお辞儀をした 】 http://t.co/xa0YiAVQ
参加しています。もしよろしければクリックお願いします。
にほんブログ村
「こんばんは。今日も月が綺麗ですね」
「ええ、本当に」
小さな声で挨拶を交わす。大声は出さない決まりだ。だって人間に見つかると厄介だもの。
「今夜はマタタビ酒を持ってきましたよ」
三丁目のトラさんが自慢げに瓶を揺らした。
さあ、猫集会を始めよう。
お題:今日も月が綺麗ですね。
【962】 狐執事
いらっしゃいませ、と、そいつは妙に丁寧なしぐさでお辞儀をした。
完璧な執事スタイル。だが背後で揺れるものがある。
「あの」
「はい?」
「どうして尻尾が?」
「おや。隠し忘れておりました」
狐目がにやりと笑う。
「英国風は主の趣味でございます」
お題:今日の書き出し/締めの一文 【 いらっしゃいませ、と、そいつは妙に丁寧なしぐさでお辞儀をした 】 http://t.co/xa0YiAVQ
参加しています。もしよろしければクリックお願いします。
にほんブログ村
HN:
宵月楼 店主
性別:
非公開
自己紹介:
オリジナルの短い文章を書いています。アニメ、ゲーム、小説、マンガ、音楽、手作り、すべてそれなりに広く浅く趣味の範囲で。
カウンター